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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会
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芸能の地域:智頭町
智頭はねそ踊り
[ ちづはねそおどり ]

指先までしなやかな所作  
切ない浄瑠璃に乗せて

[ ジャンル:舞踊・盆踊り ]

芸能の由来・沿革

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智頭はねそ踊り
「はねそ」の元祖は鹿野の亀井踊りとされるが、江戸時代末期の安政6年、智頭の下町の屋号を梶屋という南条弥兵次が酒造業を始め、鹿野町の河内(こうち)地区から酒造りに必要な桶を製作するために喜平という酒樽職人を雇った。
この喜平が当時の鹿野で流行していた「はねそ」を智頭の若者・平三郎に教えたことによってつたえられたのではないか、とされている(当時の娯楽として)。
浄瑠璃の唄に合わせて踊られたため、一般的な「はねそ」の由来とは多少違うものになったようにも考えられる。
(本来の意味はすそを跳ね上げて、の跳ねすそ=はねそと言われているため)
また、用瀬町にもはねそがあるがあちらは城主から伝わった、智頭は平民によって伝わったというところからも近いのに少々違う、ということになっているのではないかと思われる。
 

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伝統芸能について

公演場所・時期

毎年8月14日、智頭地区内の「初盆」のお宅へ訪問(昼~夜間にかけて、希望の時間に)家の前で踊るのが本来の活動。
ステージとしては毎年11月に開催される智頭町の文化祭には出演を続けている。
公演時期: 8月

演目・時間

「盆踊はねそ音頭」7分(初盆回りの際、1軒あたりにかける時間、浄瑠璃の説で区切りのいいところがある)

演目詳細

色目の華美ではない揃いの浴衣(昔は男は紋付着流しの浪人姿、女は市松模様の振り袖姿だった)に菅笠、ぞうりで踊る。 男女の踊りの区分はない。
歩く際、前に出るときは手を前に出し、後ろに下がるときは手のひらを自分のほうに向ける(「おいでなさい」のようなしぐさ)をするふりがある。
太鼓と歌に合わせて踊り、途中途中に「ヨオーイヤコーンノヨーイヤサイ」などといった合いの手を踊り手全員が入れる。手ぶり、足さばきともにしっとりと踊られるのが特徴。
太鼓の叩き手は男性のみ。音頭には浄瑠璃の『菅原伝授手習鑑』の寺子屋の段を使用する。

演目の見所

浄瑠璃の演目が菅原道真の失脚やお家騒動など悲劇のものが多いため、明るい節回しの中にも切なさを感じさせるようなところがある。初盆回りなので、決して明るいという印象はないかもしれないが鎮魂の意味を指先のしなやかさで表現している。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:智頭町 教育委員会教育課
住所:〒689-1402 鳥取県八頭郡智頭町大字智頭2072-1
TEL:0858-75-3113

参考資料

野津龍著:「鳥取県祭り歳時記」山陰放送 (1985/06) 智頭町誌下巻(2000/12) 四宮守正著:「日本の民俗・鳥取」(1972/9) 四宮守正著:「日本の民俗・鳥取」(1972/9)八頭郷土文化研究会著:「新編八頭郡誌・八頭郡のくらしと民俗」(1996/5)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

JR因美線「智頭駅」下車徒歩3~5分。バスの場合日ノ丸バス(日ノ丸自動車)佐治・智頭線「中町」バス停留所下車(地区内)。車の場合鳥取自動車道智頭IC→智頭街道、国道53号線(智頭・津山 方面)→錦橋付近。

駐車場

徒歩圏内に智頭宿の観光用駐車場あり。



保存団体について

団体名

智頭はねそ踊り保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

小学生向けに「夏休み」の期間に講習会などを企画したが、参加者は残念ながらいなかった。しかし、めげずに小学生との交流会なども行っている。また敬老会などに呼ばれた場合は振りを教えるなどの活動も行っている。初盆回りは年15軒程度(拒否される場合もある)。



外部公演について

外部公演の是非