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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会
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芸能の地域:倉吉市
みつぼし踊り・米積み出し唄など
[ みつぼしおどりこめつみだしうた ]

仏様にも似た合掌の所作  
旅僧侶より伝わった弔い踊り

[ ジャンル:舞踊・盆踊り ]

芸能の由来・沿革

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みつぼし踊り・米積み出し唄など
「みつぼし踊り」は、昔、倉吉市福光のお堂に三人の旅僧が立ち寄り、村の若者に盆踊りを教えた、と伝えられている。
僧侶が三人いたので、「三法師踊り」(みつぼうし踊り)といわれ、これを太鼓、歌、踊り三つで構成するので「三拍子」、それがなまって「みつぼし」になり、文和二年山名時氏が、美作の三星城を攻め落とし、その勝利を祝うとともに、戦死者の霊を弔うために踊ったから「三星踊り」(みつぼし踊り)であるといわれ、霊を弔うために毎年盆に踊られるようになり、現在の「みつぼし踊り」となったと伝えられている。
その他の演目についても倉吉に古くから伝わる労働歌。時代背景等は不明。
 

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伝統芸能について

文化財指定

倉吉市指定無形民俗文化財 指定年:昭和55年3月4日

公演場所・時期

やしろ五輪まつり に毎年参加(国分寺 歴史公園で開催 H27年は7/25) 
公演時期: 7月

演目・時間

レパートリーは6曲程度、「みつぼし踊り」「国府川米積み出し唄」「大黒舞」「やしろの牛おいかけ節」「当座の石(地締め唄)」「やしろの田植え唄(田の神の舞い)」など数種類ある。どれも15分程度。出演時間によって演目を調整する。

演目詳細

代表的な「みつぼし踊り」は唄と太鼓、踊りで構成される。歌詞は七文字×4ブロックで1番が形成される。何番まで、という決まりはなく流れでどんどん続いていく。踊りの振りの中に合掌の所作がある。特徴としては手の平が常に向かい合ったように動くこと、足の運びがト、トンと段階を踏んで動くこと(昔の神事の儀式の中に似たような動きがあるのでそれを応用しているのではないか、と言われている)服装は浴衣に編み笠、草履で静かに音をあまり立てずに踊られる。男女とも基本は同じ振り付け。仏様に祈るように踊るところが旅の僧侶に習った、に由来するのではと思われる。 近年はみつぼし踊りがレコードになっていて、それを使った「新作踊り」(打吹まつりなどでパレード用にアレンジした)と昔の踊り、どちらも対応し、踊っている。
そのほかの曲も基本は唄と踊りで構成「国府川米積出し唄」は田植え姿の女性や、農作姿の男性が米をつくり、俵にして、出荷するまでの様子を唄と踊り、創作劇風に表現している。
「大黒舞」は恵比寿大黒様にちなんだ唄の歌詞で、実際に大黒様の扮装をした踊り手を出演させるなど、ステージを楽しませる演出もいろいろと取り入れている。

演目の見所

みつぼし踊りは手の内側を常に合わせた所作は観音様や仏様の手の位置に似ていると言われる。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:倉吉市 教育委員会文化財課
住所:〒682-8611 鳥取県倉吉市葵町722 
TEL:0858-22-4419

参考資料

鳥取県教育委員会著「鳥取県の民俗芸能」(2005/03)倉吉市製作「倉吉市史」(1973) 「新編・倉吉市史」(1995/3)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

JR下北条駅下車、車で15分程度。バスの場合、日ノ丸バス北谷線「歴史公演前」バス停留所下車。車の場合東伯・中山道路国道9号線(倉吉方面)→県道44号線→県道151号線→国府西口(交差点) を右折し県道312号線。

駐車場

まつり当日は近隣の小学校・保育所など臨時駐車場あり。



保存団体について

団体名

民俗芸能伝承保存会やしろおもしろい会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

社小学校・成徳小学校にみつぼしおどりの指導に出向いている。また、倉吉市全地区の公民館に「みつぼし踊り」の指導に回った経験もある。その他、地域の老人会などのイベントにも参加している。 公民館の地区振興会では子供たちの活動もあり、その中でみつぼし踊りの指導を行うなどの活動も行っている。



外部公演について

外部公演の是非




備考

備考

[添付ファイル1](種別:pdf)