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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:北栄町
瀬戸獅子舞
[ せとししまい ]

一人獅子は鈴と御幣の修祓の舞  
二人獅子は悪食の舞で清める

[ ジャンル:神楽獅子舞 ]

芸能の由来・沿革

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瀬戸獅子舞
瀬戸神社の奉納行事として行われたもの。農地を開拓、種まき、刈取りの神事を行い、感謝の神楽舞としておさめられてきたもの。五穀豊穣と氏子の安全祈願の意味がこもっている。江戸時代から行われていた村内の大名行列での練り歩き、獅子舞は、明治時代、明治政府の政策(「神官は通俗な民俗芸能を演じてはならないという国家神道の規制」)によって、次第に衰退していた。
さらに戦後は行列に使用される道具の老朽化、獅子頭の破損によって中断していた。
昭和62年篤志家から新しい獅子頭が奉納され、それを機に「瀬戸獅子舞」が復活、伯耆神楽の「榊の舞・三方の舞・剣の舞」の3つに扇の舞・修祓の舞・悪食の舞を加えたスタイルを成立させた。
 

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伝統芸能について

公演場所・時期

瀬戸神社祭礼歳旦祭(元日)及び秋の例祭(10月体育の日)。9時より神社の祭礼後、町内5箇所に設けられた御旅所を回るほか、その年新築・出産・婚礼があった家を巡る。
公演時期: 1月、10月、不定期

演目・時間

1箇所につき30分(獅子舞は10分程度)。

演目詳細

全部で6番の演目で構成される。 1~4は伯耆町の神楽が大本になっている。1)修祓の舞 2)榊の舞 3)三方の舞 4)剣の舞 5)扇の舞/舞手がおらず2017現在出来ていない 6)悪食の舞(以前は白蓋(ばつかい)を含めた7番で伝承されていた) このうち獅子舞は5)修祓の舞 が一人舞い、6)悪食の舞 が二人舞い 一人舞いの時も獅子頭はかぶってはいるが、手には鈴をもつなど神楽の舞いのようになっている。 
一人舞いの獅子は緑の衣装 二人舞いの獅子は赤の衣装を着用 楽隊は白装束で、太鼓と笛で構成される。 
先に一人舞いの獅子が登場し、両手の鈴を大きく振り回しながら拝殿・神社氏子総代・宮司、巫女の順に3方を向き、向かい合う形で舞を披露する。 ひととおりの一人舞いが終了した後、二人舞の獅子と交代する。
地面に這いつくばる、大きく頭を天に持ち上げるなどの動きをしながら、獅子の口を開け、カパカパと大きな音を立てる。

演目の見所

神楽と獅子舞2つが同じ演目として見られるのが珍しい。獅子舞も1人舞いと2人舞いの2つのバージョンがある。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:北栄町 教育委員会生涯学習課
住所:〒689-2292 鳥取県東伯郡北栄町由良宿 423-1
TEL:0858-37-5871

参考資料

山陰中央新報社連載記事「山陰の獅子舞」(2013/02) 鳥取県立博物館著:「鳥取県の祭り・行事調査報告書」(2006/3)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

JR山陰本線「由良」駅より日ノ丸バス赤崎線「瀬戸」バス停留所下車、徒歩5分。車の場合、国道9号線より道の駅大栄を目印に県道167号線に入る。北栄町役場大栄庁舎前(交差点)を左折して山陰道、県道320号線に。由良川橋西詰(交差点)を右折して県道23号線をおよそ1.5km。

駐車場

瀬戸地区(旧)公民館に駐車可能だが、御旅所になっているためスペースには注意が必要 その他徒歩圏内に瀬戸駐在所・瀬戸郵便局などあり(当日は駐在所職員が交通整理に当たる)。



保存団体について

団体名

瀬戸獅子舞保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

子供獅子舞として子供会の高学年から参加させているほか、保育所で子供用の獅子頭を購入してもらい、子供たちに指導し、ミニミニの獅子舞として楽しんでもらっている。



外部公演について

外部公演の是非