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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:倉吉市
西郷枕太鼓
[ さいごうまくらだいこ ]

木枕をカチカチと歌い踊る  
庄屋奉公する娘たちの娯楽

[ ジャンル:唄・音楽、太鼓 ]

芸能の由来・沿革

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西郷枕太鼓
約160年の昔(古い木枕の箱には「嘉永」年間の表記がある)、西郷の大庄屋に奉公していた、お手伝いさん達は、年中早朝~夜遅くまで働き詰め。息抜きも出来ず、唯一の楽しみは、寝る前の一時、木枕をカチ・カチと打ち鳴らし、賑やかに唄い踊ることだった。
これを「枕太鼓」と呼び、代々伝えられてきたが、いつとなく消えてしまった。
近代になり上余戸地区の婦人会で一時継承活動が行われていたが、それも廃れてしまった。
そこで、西郷公民館が、貴重な伝統文化を復活させようと、平成17年に「枕太鼓伝承教室」をたちあげた。
他に類のない芸能だが、名和の中山芸能同好会では同様の木枕を使った枕太鼓が座敷芸として行われていたというが、仕事唄としての西郷とはルーツの一致は定かではない。
 

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伝統芸能について

公演場所・時期

10月末の日曜(H25/10/27)に行われるサラバンダin西郷に毎年出演中、公演は9時~15時ごろ。場所は西郷小学校体育館。
公演時期: 10月

演目・時間

「安来節」3~4分、練習時には余興として子供たちが好む流行歌なども取り入れている。

演目詳細

小さな木枕を軽やかなリズムでカチ・カチと打ち鳴らすもの。
黒に赤の襟袖の衣装で20名ほどの演奏者(主に小学生)が2列に並んで座布団に座り、音源から流れる「安来節」に合わせ、両手に持った木枕を床で打ち鳴らしたり、2つの木枕を打ち合わせたりしてリズム演奏するのが基本の演目。
最初に木枕の由来を説明する前説(演劇なども行う)をしたり、子供たちの枕太鼓の他にも大人の「スコップ三味線」(鉄のスコップを三味線、栓抜きをバチに見立て、音を鳴らす)、囃子方が茶碗蒸しの蓋のようなものを鳴らす役割、また「どじょう掬い」(2名)の踊りが加わったりする。
「安来節」が終わったあと、最後に囃子方が生唄で囃子唄を歌い、それに合わせて枕太鼓も演奏を行う。
基本的には全員が同じリズムで演奏する(将来的には追っかけや掛け合いなどのアレンジも見据える)。

演目の見所

木枕のリズムがきれいに揃うところ。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:倉吉市 教育委員会文化財課
住所:〒682-8611 鳥取県倉吉市葵町722
TEL:0858-22-4419

参考資料

西郷誌に記載があった記憶があるが定かではない。その他、県の教育だより(パンフレット)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

JR山陰本線「倉吉」駅、日ノ丸バス、日本交通バス、三朝町バス、鳥取空港連絡バスなどで「八ツ屋」バス停下車、徒歩10分。

駐車場

西郷小学校小学校グラウンドなど多数台駐車可



保存団体について

団体名

西郷枕太鼓伝承教室(西郷公民館)



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

NHKの出演をきっかけに老人会から指導をしてほしいとの要請があり、指導したことがある。新規募集については西郷小学校にチラシを配るなどしている。



外部公演について

外部公演の是非