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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:江府町
貝田傘踊り
[ かいだかさおどり ]

貝田十五夜で披露される  
県西部では希少な傘踊り

[ ジャンル:舞踊・盆踊り ]

芸能の由来・沿革

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貝田傘踊り
昭和23年、当時の貝田青年団少年部のメンバー10数名が、盆踊り大会で手踊りをやっても勝てないということで、鳥取市横枕にいた戦友に依頼し、歌い手1名、踊り手2名を1週間ほど派遣してもらい指導を受けた。
傘は外回しである。その後、毎年8月15日の貝田十五夜で傘踊りを踊るようになったが、昭和62年に青年団が解散し、傘踊りは同志会に引き継がれた。平成7年から2年ほど休止期間があった後、平成9年、8名の有志により現保存会が結成され現在に至る。なお、日野町や松江市に伝わる傘踊りは貝田が教えたものだという。
 

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伝統芸能について

公演場所・時期

8月15日、「貝田十五夜」、20時から盆踊り、22時から傘踊り、その後うちわ配布の抽選会などがあり23時過ぎに終了。
場所は江尾小学校貝田分校(旧米沢小学校)グラウンド。なお、「江尾十七夜」(8月17日)にも毎年出演中。初盆踊りはない。
公演時期: 8月、不定期

演目・時間

「佐渡おけさ」「草津節」「関の五本松」「貝がら節」「ばんば」「浪花節」「安来節」の順に7曲を約20分で踊る

演目詳細

踊り手8名(偶数がよい)で合いの手も兼ねる。歌い手2名で合図のホイッスルも兼ねる。衣装は浴衣に紫の襷、紫の鉢巻をし、黒い手甲に黒い脚絆、白足袋に草鞋を履く。
「佐渡おけさ」で演目が始まり、舞台袖から1名ずつ行進しながら舞台へ出ていき、揃ったところで曲が終わる。「草津節」は腰を落とし片足で回転する所作が体力を要し、見所である。「関の五本松」は傘を背中で横に持ち始まるところが特徴的である。「貝がら節」は通常2拍子から1拍子が入るテンポアップの箇所がある。「ばんば」と「浪花節」は曲も長く、傘を刀に見立てた「ウチ」と「ウケ」という対踊りを終始行う。「ウチ」から「ウケ」への入れ替わりや、左右両隣りとの対もある。基本的には1列で踊るが「ウチ」と「ウケ」の踊りにより前後2列となる場合もある。「安来節」は唄の歌詞の中に「お粗末ながら貝田の踊りをようこそご辛抱いただきました」とあり、最後のご挨拶としての演目である。

演目の見所

「ばんば」と「浪花節」は「ウチ」と「ウケ」が中心の踊りであり、その振り付けが複雑で難しいので注目してほしい。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:江府町 社会教育課
住所:〒689-4401 鳥取県日野郡江府町大字江尾475
TEL:0859-75-2005

参考資料

因幡万葉歴史館編:「因幡の傘踊り資料集」  
新修江府町誌(2008/6)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

JR伯備線「江尾」駅から3.5km、車で5分。江府町バス貝田線・大河原線「貝田」バス停下車、徒歩2分。

駐車場

貝田運動公園が臨時駐車場となる。20~30台駐車可。



保存団体について

団体名

貝田傘踊り保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

外部指導なし。新規募集活動は集落の寄合などで声を掛ける程度。



外部公演について

外部公演の是非

参加・体験

参加・体験は歓迎。