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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:鳥取市
荒御崎神社麒麟獅子舞
[ あらみさきじんじゃきりんししまい ]

「うちきり」太鼓に「たかね」笛  
楽の変化で舞いも見せ場へ

[ ジャンル:麒麟獅子舞 ]

芸能の由来・沿革

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荒御崎神社麒麟獅子舞
鳥取県東部の因幡地方に伝わる「麒麟獅子舞」。江戸時代のはじめに、初代藩主の池田光仲(みつなか)が曾祖父の徳川家康の分霊を祀(まつ)った因幡東照宮(現鳥取東照宮)を創した際に、祭礼の芸能として創始したと言われている。  
荒御崎神社麒麟獅子舞の始まりは定かではないが、獅子頭修繕の際に天保9年の刻が発見されており、宇部神社系からの伝習と思われる。
一時途絶えていた時期もあったが、45年ほど前に復活し、現在に至る。
 

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伝統芸能について

公演場所・時期

10月第一日曜日(H25/10/6)、前日土曜日に宵宮18時30分より荒御崎神社にてお祓いをして19時30分から奉納舞、20時に終了。当日は6時30分より荒御崎神社で奉納舞、7時~14時過ぎまで氏子廻りを行い、荒御崎神社に戻って奉納舞を行う。なお、平成26年度以降は各家庭の都合から氏子廻りをなくし、宵宮と当日朝の奉納舞をそれぞれ1回舞うように簡略化することを検討中。
公演時期: 10月

演目・時間

「本舞」12分、「家庭用」3~4分

演目詳細

獅子2名、猩々1名、太鼓1名、鉦1名、笛3名の構成。以前、囃子は着物を着ていたが、現在は舞い手と交替する目的もあり、全員の衣装が赤の上下に黄色の帯を巻き、白足袋に草鞋履きである。
獅子の蚊帳は朱色で背に黒い線が入り、獅子頭の角と尾に幣をつける。猩々は赤の面に赫熊、赤い棒と赤い瓢箪を持つ。
「本舞」はまず拝殿に背を向けて始まり、猩々と獅子の掛け合いで左右に5回飛んで練る「五軒飛び」で始まる。
猩々の役目が終わり、獅子が反転し拝殿に向いた後、こまかく小足を刻み、頭を振りながら前に出ていく「すりあし」、右足を後ろに大きく交差して膝を折る「おりあし」、左足を後ろに交差して、高い笛の音に合わせ止まる「たかね」(高音)などの所作がある。
また終盤には太鼓の合図で拍子を変える「うちきり」という箇所があるなど、囃子の変化にも特徴がある。なお「家庭用」は「本舞」の最初の飛び1回と最後の箇所を行うものとなっている。

演目の見所

頭を前に出してから返していくところ、「おりあし」「たかね」の一連の所作と足を降ろすところからの舞。また、最後に太鼓や笛の音が切り替わるところ。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:鳥取市 教育委員会文化財課
住所:〒680-8571 鳥取市幸町71番地(5階)
TEL:0857-30-8421

参考資料

特に無し


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

JR因美線「河原」駅から車で10分、日ノ丸バス佐治・智頭線もしくは西郷・散岐線「稲常」バス停下車、徒歩10分

駐車場

荒御崎神社、布袋公民館まわりにそれぞれ2~3台程度駐車可



保存団体について

団体名

荒御崎神社麒麟獅子舞保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

通常は指導などは行っていないが、鳥取道開通の際、樋口神社で舞いの体験、荒御崎神社で笛作りの体験を請け負ったことがあった。新規募集活動については毎年練習を始める時期に全戸配布の案内にて募集をかけている。



外部公演について

外部公演の是非

参加・体験

不可
笛作りの体験指導歴はある。