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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:鳥取市
日置はねそ踊
[ ひおきはねそおどり ]

臼やぐらに破れ傘をさし  
古い習わし残す梵天踊り

[ ジャンル:舞踊・盆踊り ]

芸能の由来・沿革

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日置はねそ踊
はねそ踊りは、江戸時代の中期から因幡地方全域に伝承されていた盆の行事で、源流は鹿野城主亀井公時代からといわれる。
(あくまでも個人的見解だが)もともとは雨乞い踊りであったのではないか、と言われ雨乞いの際にすそを振り乱し、一心に祈るさま、と雨が降ってきて着物の裾に泥が跳ねあがるさま、からはねそと来たのではないのか、とも思われる。
そのことが臼の上に乗る→日照りで作物が育たない→もちがつけない→破れ傘を手にもつ→雨が降らないので傘が破れていても用がない、という演目の形態につながるのではないか、と思われる。
 

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伝統芸能について

文化財指定

鳥取県指定無形民俗文化財 指定年:昭和49年10月18日

公演場所・時期

毎年お盆の時期、8月14~15日の2日間。日置地区で各所開催。14日山根(願正寺)19:30頃~、15日河原(辻堂前広場)19:00頃~。山根地区では現在も昔のやり方で行っている。また、青谷町主催の「ようこそ祭り」では毎年披露されている。
公演時期: 8月

演目・時間

1曲何分という決まりはない

演目詳細

踊り場は「梵天」(ぼんてん)と称する、餅臼4個で台場を作る。
これに大太鼓を据え、先に御幣をはさんだ青竹を臼に縛りつけ、さらに重ねた臼の上に音頭取りが立つ。
音頭取りは片手は竿、片手に広げた破れ雨傘を持ってさし上げ、声を張り上げて歌い、太鼓は音頭に調子を合わせながら踊りを盛り上げている。
また、臼の傍らには水桶を用意し、これに歌い手ののどを潤す水を入れておく。
踊りは、編笠・浴衣・下駄が正装の手踊りの代表的なもので、舞に近い優雅なものである。
唄は主として浄瑠璃を台本とした口説風のものである(但し、うたはあくまでも後付けと言われている)。

演目の見所

臼を櫓に見立て、その周りを踊る様子や、歌い手が歌う時に破れた雨傘を持つなど、独特の決まりがあるのがおもしろい。この光景は現在は山根地区でのみ行われている。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:鳥取市 教育委員会文化財課
住所:〒680-8571 鳥取市幸町71番地(5階)
TEL:0857-30-8421

参考資料

青谷町誌(1984) 野津龍著:「鳥取県祭り歳時記」山陰放送 (1985/06) 鳥取県教育委員会製作「鳥取県文化財調査報告書」第12集掲載 鳥取県教育委員会DVD「鳥取県指定無形民俗文化財日置はねそ踊」 四宮守正著:「日本の民俗・鳥取」(1972/9)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

JR山陰本線「青谷駅」から徒歩10分または勝部線の日の丸バス約3分「青谷中学校前」下車徒歩2分で願正寺。車の場合、国道9号線→県道280号線→日置川橋西詰(交差点)を左折してそのまま県道280号線→日置川沿いに山根地区、その先に河原地区、ようこそまつり会場:青谷町農林漁業者トレーニングセンター、あおや和紙工房(和紙ひろば)。

駐車場

願正寺に数台の駐車場あり、ようこそまつり当日は臨時駐車場あり



保存団体について

団体名

日置はねそ音頭保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

日置地区公民館で育成部に向け、はねそ講習会などを開催するとき、指導している。



外部公演について

外部公演の是非

参加・体験