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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:米子市
淀江さんこ節
[ よどえさんこぶし ]

人が楽しんでこそ民俗芸能  
淀江古来の民謡に滑稽な壁塗り

[ ジャンル:舞踊・盆踊り、唄・音楽 ]

芸能の由来・沿革

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淀江さんこ節
淀江さんこ節の起源は諸説あるが、淀江は古くから港町として栄え、北前船で寄港した船乗り衆が歌う各地の民謡と、淀江古来の民謡が融合して誕生したと言われている。
幕末から明治にかけて、港町淀江の酒席で大流行した郷土民謡で、三味線・太鼓などに合わせて賑やかに歌われ、七七七五調の歌詞は今もなお、古い調べを残している。
やがて、軽快な曲のテンポに合わせて、左官さんが土壁を塗りあげる情景を滑稽に演じる仕種踊り「壁塗りさんこ」が踊られるようになり、酒席だけでなく、棟上げや結婚などの祝宴でも披露されるようになったと考えられる。その後、和傘の産地としても知られる淀江では「傘踊り」「銭太鼓」も取り入れられてきた。淀江さんこ節はお座敷唄だけでなく、盆踊り唄、子守り唄、田植え唄などもあったと伝えられ、労働歌としての側面も持つ唄と言える。
 

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伝統芸能について

文化財指定

米子市無形民俗文化財 指定年:平成17年3月31日(旧淀江町指定:昭和53年)

公演場所・時期

定期公演はなく、淀江さんこ節保存会を中心に小中学生、高校生などの関連団体を含め年間60回ほどの公演。
公演時期: 不定期

演目・時間

演目は、「淀江さんこ節」に合わせて「壁塗りさんこ」「傘踊り」「銭太鼓」でそれぞれ3~6分。ステージにより、「淀江浜唄」「淀江舟唄」などの創作曲も組み合わせて披露する。

演目詳細

演奏は、歌い手1名、囃し方1名、三味線2~6名程度、太鼓1名、鉦1名。壁塗りは、コテを持つ親方、クワを持つ弟子、手桶を持つ姐さんなどの役割がある。銭太鼓は8名程度、傘踊りは6名程度で、舞台の広さや持ち時間により人数が変わる。
演目の順序や組み合わせは舞台により異なるが、壁塗りさんこは観客が飛入り参加するなど、本来のお座敷芸の要素が見て取れる。

演目の見所

歌い出しが高く、軽快なテンポの淀江さんこ節は、歌い手の高音と三味線の響きが観客を引きつけ、傘踊りや銭太鼓の踊り手によって曲のテンポを速くする。壁塗りさんこは、舞台と客席の一体感を生み、滑稽で、お座敷芸らしい情緒が楽しめる。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:米子市 教育委員会文化課
住所:〒683-0067 鳥取県米子市東町161-2 (市役所第2庁舎3階)
TEL:0859-23-5436~5438


交通アクセス

アクセス(交通手段)

淀江さんこ節保存会は米子市立淀江公民館サークルに所属し、随時問合せ可。



保存団体について

団体名

淀江さんこ節保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

淀江小学校郷土芸能クラブ、宇田川青少年育成会芸能部、米子白鳳高校郷土芸能部などで指導。新規募集は随時。



外部公演について

外部公演の是非

参加・体験

機会があればいくらでも対応する。ステージでの飛び入りも歓迎。