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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:境港市
境港荒神神楽太鼓
[ さかいみなとこうじんかぐらだいこ ]

竹内の霊を祀るトンド太鼓を元に  
桶太鼓にまわしバチで舞い叩く

[ ジャンル:太鼓 ]

芸能の由来・沿革

境港荒神神楽太鼓 vspace=
境港荒神神楽太鼓
境港市竹内町に伝わる素朴なトンド太鼓を境さんこ節・荒神神楽保存会会長であった西富勇氏が昭和49年に復活させたもの。そのトンド太鼓の源は、この地方にかつてあった荒神神楽太鼓といわれている。定かではないものの、伝えでは永禄9年、境港市高松町で宇井の鈴垂城の亀井能登守安綱が毛利氏の武将杉原盛重にだまし討ちにあい、竹内村の大同寺の藪に家臣の小磯又四郎と安綱の子清若丸とその乳母が隠れていたところ、発見され殺されてしまった。その後、竹内村に崇りがあり、村人たちは新八幡宮をつくり、霊を祀る行事として荒神神楽が舞われ、昔の荒神神楽太鼓は始められたという。
 

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伝統芸能について

公演場所・時期

7月中の日曜日(毎年日程調整あり)、「小磯まつり」18時~21時、太鼓演奏はオープニングにて行われる。場所は大同寺敷地内の小磯神社
公演時期: 7月

演目・時間

「本打」ステージ用は10分、本来は延々と続けることが可能。「祝太鼓」10分。「祭太鼓」15分。

演目詳細

衣装は波のデザインが入った黒の法被。下にどんぶりと股引という職人服を着て、豆絞りのねじり鉢巻きをする。バチは紅白の飾りをつけ、太鼓は大きさの違う桶太鼓を使用する。太鼓・楽器の構成は曲により異なる。演奏中、バチを回す振り付けがある。また、演奏中の振り付けは舞を舞うようであり、体を動かしたり、左右に踏み込むなどの所作が入るのが特徴である。
「本打」はトンド太鼓を元にした太鼓であり、本来は町内を回る際に打つ演目である。1名から何名でも演奏できる。また「本打」のみ歌い手が入り、「あたご舞」という唄が歌われる。
「祝太鼓」は1名以上の打ち手に竹1名、篠笛が入る。曲は境港の荒海をイメージしたものであり、この曲では普通のバチを使用する。
「祭太鼓」は3名以上の打ち手に竹1名、篠笛が入る。曲はみなとまつりの朝から夜まで1日の様子を表現している。ソロパートがあり、アドリブで太鼓の位置を入れ替わるなどする。

演目の見所

紅白のバチを使いながら舞うように太鼓を打つところ。また、幼稚園児から70代まで幅広く年齢層で演奏し、地元のお祭りらしさを出しているところ。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:(個人宅のため省略)

参考資料

『鳥取県祭り歳時記』(野津龍)


交通アクセス

アクセス(交通手段)

JR境線「余子」駅から徒歩5分、はまループバス「余子駅」バス停下車徒歩5分

駐車場

特に無し



保存団体について

団体名

境港荒神神楽太鼓保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

美保中学校の1年生が文化祭で披露するため、本番前2週間程度で授業を通して指導している。新規募集は声掛け程度。



外部公演について

外部公演の是非

参加・体験

予め参加目的のイベントをやったり、演奏の合間に参加できる時間帯をつくったりしている。