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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:南部町
小松谷盆踊り
[ こまつだにぼんおどり ]

しっとりと情緒深い静かな所作  
吹屋山小松城由来の念仏踊り  

[ ジャンル:舞踊・盆踊り ]

芸能の由来・沿革

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小松谷盆踊り
西伯郡南部町の御内谷、金田、井上、高姫、市山などに伝承されている古い形態の盆踊り。
発祥は伝えによると、会見町金田の吹屋山に小松城を構えた城主・小松氏は人情に厚く、ある年の盆の十七夜に農民を慰めるために城内を開放して家臣ともども無礼講で踊り明かしたという説と、小松城跡の南西にある小松城主の菩提寺金龍山雲光寺で盂蘭盆の十七夜(本尊の縁日)に近郷近在の老若男女が集まり、先祖の位牌を背負って踊った念仏踊りから始まったとする説がある。そして、この供養に感謝して昇天する仏の姿が、踊りの原型になっているともいわれる。
 

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伝統芸能について

文化財指定

鳥取県指定無形民俗文化財 指定年:平成7年4月21日

公演場所・時期

毎年8月17日の夜に、「小松谷十七夜踊」として御内谷雲光寺脇で踊られている。
公演時期: 8月

演目・時間

8分間(実際の盆踊りは数時間続けられる)

演目詳細

歌い手は4名(交代制) 太鼓に合わせながら歌う。
同時に太鼓・歌い手の周りに踊り子がぐるりと輪になって時計回りに踊る。
念仏踊りに発していることもあり、表情はあくまでも魂の鎮魂の意味合いを込めているため「静」を意識しており、しっとりと情緒深い踊りになっている。体を右斜めに向くと同時に足を一歩引く→戻す→反対の足を引いて体を正面に、などの動きがあるため、さほど前に進むスピードは早くなく、ゆったりとした動きになっている。
唄1本につき、一つの流れの踊りを3回繰り返す。
当日は「小松谷盆踊り」のほか、「ばんば踊り」も踊られる。

演目の見所

背筋をまっすぐに伸ばした姿勢と、足の運びに特色がある。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:南部町 教育委員会人権・社会教育課
住所:〒683-0201 鳥取県西伯郡南部町天萬558
TEL:0859-64-3782

参考資料

永井猛「小松谷盆踊」(鳥取県教育委員会『鳥取県の民俗芸能 鳥取県民俗芸能緊急調査報告書』(1993)
『鳥取県文化財調査報告書』第19集掲載 DVD「小松谷盆踊り」(2010) 
会見町誌(1973/12)
野津龍著:「鳥取県祭り歳時記」山陰放送 (1985/06)
鳥取県教育委員会著「鳥取県の民俗芸能」(2005/03) 


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

JR「米子」駅から日ノ丸バス御内谷線/南部町ふれあいバス循環線「御内谷」バス停留所下車徒歩5分。
車の場合山陰道米子南IC→出雲街道、国道181号線→安養寺橋(交差点)を右折し県道244号線→大袋橋北詰(交差点)を左折し県道316号線→県道1号線→会見農村環境改善センター前(交差点)を右折し県道160号線。

駐車場

雲光寺駐車場



保存団体について

団体名

小松谷盆踊り保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

毎年9月に中学校の体育祭に向け総踊りの指導を5回行う   小松谷地区の盆踊り(金田・井上・御内谷)8/17開催に向け会員以外の住民に向けた指導を行う。
8月町民盆踊り大会(町福祉センターいこい荘で開催)フェスティバルに指導と踊りの披露を行う



外部公演について

外部公演の是非




備考

備考

[添付ファイル1](種別:pdf)