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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:大山町
大山僧兵太鼓
[ だいせんそうへいだいこ ]

戦国の世に大山寺を守った  
僧兵の遺業を偲ぶ鼓音

[ ジャンル:太鼓 ]

芸能の由来・沿革

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大山僧兵太鼓
大山寺は、平安時代に天台宗となった。幕府から土地を与えられ守っていたが、その後寺院も兵力をもっていなければ寺院としての勢力を固持できないような状況となり、大勢の僧侶と、三千人の僧兵をもち、強大な道場として栄えていた。
戦国時代には山名・尼子・毛利勢もおびやかす勢いがあったと伝えられている。
大山寺を支えてきた僧兵たちの偉業は数多くあり、これを後世に残す形として、古くから大山寺に伝わっていた太鼓(古文書の記述及び天台宗に伝わる出頭太鼓があることから、大山寺にも太鼓があったことが判明)を昔を偲んで復元しよう、という声が高まった。
昭和51年に山梨県甲府市の和太鼓の権威、天野氏(無形文化財保持者)の作曲・指導を受け太鼓が誕生した。
 

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伝統芸能について

公演場所・時期

毎年6月第1土曜日に開催される「大山夏山開き」の前夜祭(大山寺入り口第4パーキング特設ステージ)または毎年10月24日の大山寺秋の祭礼・大山もみじまつり(大山寺境内)で披露。
公演時期: 6月、10月

演目・時間

太鼓は第1章~第10章となり、僧兵の物語として構成されている。すべてを演奏すると30分近い

演目詳細

第1章「戦勝祈願」第2章「出頭太鼓」第3章「荒行」第4章「天狗舞」第5章「忍」第6章「飛剣」第7章「押掛」第8章「一騎打」第9章「死守」第10章「鎮魂」 
それぞれの題材に即したような時には荒々しく、時には静かな、と太鼓の打ち方、音色などをかえて表現されている。
服装は人数が揃えば本来の僧兵のいでたちをし、旗を持った人間を連の左右に立たせる。
太鼓・ほら貝・ショウハク(拍子木)・鉦で構成される(ほら貝とショウハクは同じ人が担当)

演目の見所

僧兵の姿での太鼓。各章ごとに違う印象を受ける太鼓の音色。曲の中にはバチを刀に見立てて討ちあう演出も入っている。演奏時間によって省略する場合もあるが、意味合いは伝わる。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:大山町観光課 文化財室
住所:〒689-3332 大山町末長500
TEL:0859-53-3136

参考資料

太鼓を行っていたという記述は大山寺の古文書の中にあった(昭和3年火災で焼失)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

JR山陰本線「米子」駅より車で30分、駐車場停車後徒歩10分。バスの場合日ノ丸バス大山るーぷバス、日本交通観光道路経由本宮・大山線「大山寺」バス停留所下車徒歩10分。
車の場合名和・淀江道路山陰道(無料区間) 大山IC→県道158号線→県道36号線→県道158号線→県道24号線→大山環状道路、県道30号線  

駐車場

大山寺駐車場及び周辺駐車場が利用可能



保存団体について

団体名

南無大智明大権現大山僧兵太鼓保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

10年前までは大山小学校向けに子供太鼓を指導していたが、最近は行っていない。(小学校側からイベントに出たい、との要請があり、指導に出向いた)



外部公演について

外部公演の是非