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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:鳥取市
赤子田獅子舞
[ あこだししまい ]

一発神(保食神)の信仰の象徴  
五穀豊穣を願い伝承される獅子舞

[ ジャンル:麒麟獅子舞 ]

芸能の由来・沿革

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赤子田獅子舞
獅子頭に天保7年10月吉日と記名され、山本利助により制作、1835年奉納された。収納箱には天保9年11月吉日造とあり箱には有志の名前が記されている。
(獅子頭に記名されている頭は3例あり)舞の由来は鳥取市上砂見、大和佐美命神社・倉田八幡神社の流れを持ち権現流であると古老からの言い伝えによるが、いずれの場合も舞が異なっている。いずれにせよ五穀豊穣の念願を込め、赤子田神社の一発神(保食神)の信仰の象徴として手厚く伝承されたものである。また、現在保存している獅子の他、昔からの保管箱には獅子頭の耳・鉦・蚊帳等が有り現存する以外に古い一頭があったものと思われる。しかし、耳があるということは現在の物と異なった頭である。保存会としては舞と伝統を継承するとともに、資料を残すことも重要であり、保存会発足後記録収集に努めている。なお、平成14年から3年間、ふるさと文化再興事業の援助により頭の修復及び蚊帳、袴、猩々面、拍子(鉦、笛)を新しくした。
 

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伝統芸能について

公演場所・時期

3月最終日曜日(H25/3/31)、9時より。赤子田神社の祭典時に於いて、神社で約10分間程度の舞を行う。その後、氏子宅へも同様の舞いを行う
(赤子田の獅子舞は本舞という舞はなく、1戸約10~15分を舞いお神酒をいただく)
公演時期: 3月

演目・時間

1回の舞あたり10~15分

演目詳細

9時より神社(宮司)からのお清めの後、奉納舞を行いその後、21戸及び近隣施設(特養)を舞わし歩く。(1戸にかかる時間は15分~30分=お神酒、食事、お茶など)歩く道順は決まっており、昔からの言い伝えを守りつつ獅子舞の保存と伝承を引き継ぎながら祭りを盛り上げながら行っている。歩く道は同じ所(道)を歩かないようになっている。獅子舞2人、猩々1人、笛2人、太鼓1人、鐘1人が最低人数。最近の舞い方メンバーは、小学生2人、中学生2人、社会人5~6名
舞い方は、朱色の袴をはき同色の脚絆を付け、白足袋に草鞋を履く。この衣装に上着も朱の上着をまとうのが猩々である。また、拍子方は笛、太鼓、鉦の三つで構成されるが太鼓・鉦の着物は黒足袋に緑の袴に身をまとう。笛は黒足袋に丹前を着る。この衣装により神社、全戸を清める。
猩々は獅子を踊らせるため、3回から5回誘導をすると脇にはけ、獅子の舞いに入る。獅子の動きに大きな移動はなく、その場で頭を下げたり、蚊帳を広げたり、左右に向きを変えたりする。ゆっくりとした動き。

演目の見所

全部。ゆっくりな舞いは他にあまりないと思う。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:鳥取市教育委員会 文化財課
住所:〒680-8571 鳥取市幸町71番地(5階)
TEL:0857-30-8421

参考資料

野津龍著:「因幡の獅子舞研究」 第一法規出版 (1993/11) 
鳥取市赤子田獅子舞保存会製作資料


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

日ノ丸バス神戸線「赤子田」バス停から徒歩5分。車の場合 鳥取自動車道「鳥取南」インターで降りて県道53号線方面へ 鳥取南インター入口を県道32号線方面へ、そのまま直進 川沿いの三叉路を赤子田集落案内図方面へ毘沙門橋を渡り直進 

駐車場

あり



保存団体について

団体名

鳥取市赤子田獅子舞保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

無し



外部公演について

外部公演の是非