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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:鳥取市
上小路神社麒麟獅子舞
[ かみこうじじんじゃきりんししまい ]

「オセヨー」の声と「ドンゴドンゴ」の他にはない激しい舞

[ ジャンル:麒麟獅子舞 ]

芸能の由来・沿革

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上小路神社麒麟獅子舞
鳥取県東部の因幡地方に伝わる「麒麟獅子舞」。江戸時代のはじめに、初代藩主の池田光仲(みつなか)が曾祖父の徳川家康の分霊を祀(まつ)った因幡東照宮(現鳥取東照宮)を創した際に、祭礼の芸能として創始したと言われている。明治の中ごろ、宇倍神社から習って来たと伝えている。\\\\\\\\n上小路神社は「権現流」とだけ伝えられているが、いつどこから習ってきたかの伝承はない。\\\\\\\\n麒麟獅子頭が一個残っており、賀露神社の雌獅子に対して当社の獅子は雄獅子といわれる。蚊帳は麒麟獅子の中では最も最大のようである。朱塗りの棒の肩のあたりに金銀の水引で白弊を結ぶのは、賀露神社と同じである。\\\\\\\\n獅子舞に奉仕する若者たちは、原則として二十歳になった氏子の青年である。
 

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伝統芸能について

公演場所・時期

鳥取市賀露町 麒麟獅子、四月二十九日、三年に一回の大祭のときは、夜宮の日の朝七時半に神社でお祓いをしてもらい、賀露小学校で授業前の子供に「本舞」をして見せる。そのあと、二区・上浜・七区・八区を「門舞わし」で訪れ、午後六時半ごろ夜宮の社前に出かけて「本舞」を奉納する。当日は朝、二区・一区・上浜・西浜・七、八区合同のそれぞれの御旅所で「本舞」をし、最後に「お宮入り」して社前で「本舞」を奉納して終わる。夜宮の日の前日と、夜宮の日は境内にある参籠会館に籠り、両日ともに翌朝五時に起きて、千代川で「水垢離」をとって獅子舞に奉仕する。氏子は約七○○軒、地祭りのときは、御旅所関係の舞がないだけで、あとは同じである。
公演時期: 4月

演目・時間

本舞 30~40分 門舞 1~2分

演目詳細

獅子2名、猩々1名、鉦1名、太鼓1名、笛1~2名の構成。共通で赤の衣装、白足袋に紐の黒い草鞋を履く。猩々の面は顔につけず、頭の横につける。\\\\\\\\n麒麟獅子舞には通過儀礼における「成年戒」の要素が含みとされる。賀露地区の青年は、幟武者と、獅子舞に奉納しないと、一人前の男として認められないといわれている。そのために、獅子舞の後半に周囲の人が「オセヨー」とはやしたてる。これは「立派になった」あるいは「一人前の男になった」ということをほめて言う言葉である。\\\\\\\\n「前かぶり」だけでなく「後かぶり」が独自に左右に大きく動きながら、蚊帳をたえず動かしている。本舞の途中と最後に一回ずつ「ドンゴドンゴ」という舞い方をする。これは太鼓や鉦の連打に合わせて「前かぶり」と「後かぶり」が激しく何回も足踏みする舞である。

演目の見所

激しい舞で「ドンゴドンゴ」は他にはない舞である

演者配置図

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ホームページ

お問合せ先

組織名:鳥取市 教育委員会文化財課
住所:〒680-8571 鳥取市幸町71番地(5階)
TEL:0857-30-8421

参考資料

野津龍著:「因幡の獅子舞調査録」  (H9/7)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

日ノ丸バス(賀露線) 賀露大橋から徒歩5分

駐車場

周辺のスポーツグラウンドに駐車可



保存団体について

団体名

上小路麒麟獅子舞保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

特になし。



外部公演について

外部公演の是非

参加・体験