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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:鳥取市
宇倍神社麒麟獅子舞
[ うべじんじゃししまい ]

ルーツのひとつとされる麒麟獅子
三方の舞は舞うごとに荒々しく

[ ジャンル:麒麟獅子舞 ]

芸能の由来・沿革

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宇倍神社獅子舞
鳥取県東部の因幡地方に伝わる「麒麟獅子舞」。江戸時代のはじめに、初代藩主の池田光仲(みつなか)が曾祖父の徳川家康の分霊を祀(まつ)った因幡東照宮(現鳥取東照宮)を創した際に、祭礼の芸能として創始したと言われている。
舞い方は「権現流(東照宮のことを権現さんという)」。
宇倍神社は、因幡一の宮で武内宿弥命(たけのうちすくねのみこと)が祀られている。この武内宿弥命は、我が国で初めての大臣の位に就き、仁徳55年の春360歳で本殿裏にある亀金丘(かめがねおか)に草履を残して昇天されたと伝えられ、そうしたことからこの地に大化4年(648)に神社が壮健されたといわれている。
因幡に国府が置かれた当時、一の宮として最も崇敬され、郡から国司が着任すると第一番にこの神社に参拝することとされていた。
 

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伝統芸能について

文化財指定

鳥取県指定無形民俗文化財 指定年:昭和34年12月25日

公演場所・時期

宇部神社祭礼(毎年4/21)午前10時からの祈祷及び奉納舞いのほか、前日の宵宮でも奉納舞を行う。
また、4月21日に近い日曜日お神輿行列と一緒に氏子宅(300軒)を門舞いする
公演時期: 4月

演目・時間

前日宵宮・・20分 当日朝宮・・30分 御旅所・・50分 門舞・・1軒あたり5分

演目詳細

例年は、拝殿前で三方の舞、と呼ばれる形式で「練り込み」「閂」「刻み」「七間」「七間返し」「折」などの技が展開される。
猩々と1頭の獅子(2人)が舞を披露する。座方は太鼓・鉦・笛で6名編成。
舞い方は権現流 猩々が獅子を呼び寄せて一度目は拝殿向かって左へ歩む、二度目は右(宮司様は舞の最中はここにいる)三度目は大きく後ろに下がり再び正面に左手に向かう。服装は猩々、獅子ともに全身赤 境内での奉納舞を終わらせた後、氏子の各家を回って清めの舞をする。
時間は5分程度。不在の家は「かぶり」といい玄関先で、在宅の場合は玄関前で戸をあけ放ってもらって獅子が舞う。
本舞の時はあらかじめ役を決めるが門舞は全員が交代で行う

演目の見所

ゆったりと迫力のある様、三方の舞は徐々に荒々しさを増していくのでその違いに注目してもらいたい。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:鳥取市教育委員会 文化財課
住所:〒680-8571 鳥取市幸町71番地(5階)
TEL:0857-30-8421

参考資料

野津龍著:「因幡の獅子舞研究」 第一法規出版 (1993/11) 野津龍著:「鳥取県祭り歳時記」山陰放送 (1985/06)鳥取県教育委員会製作「鳥取県文化財調査報告書」第4集掲載 四宮守正著:「日本の民俗・鳥取」(1972/9) 国府町誌(1987)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

JR鳥取駅より日本交通中河原線宮ノ下神社前下車、徒歩3分 
車の場合国道9号線 →鳥取環状道路県道26号線 →産業道路(交差点)から県道31号線→奥谷入口(交差点) を右折、500mで神社の入口に到着  

駐車場

神社の入口より道なりに進むと宇部神社駐車場があるほか、氏子回りの時は、神社の下に宮下地区公民館などもある



保存団体について

団体名

宇倍神社獅子舞保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

地元の老人施設などにも訪問経験あり 毎年秋には池田墓地の燈籠際でも披露 そのほか中学校で獅子舞の指導に2年前に行った経験あり



外部公演について

外部公演の是非