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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:鳥取市
菖蒲神社麒麟獅子舞
[ しょうぶじんじゃきりんじじまい ]

足の運びもゆったりと  頭と尾を合わす荘厳なすねおり

[ ジャンル:麒麟獅子舞 ]

芸能の由来・沿革

菖蒲神社麒麟獅子舞
鳥取県東部の因幡地方に伝わる「麒麟獅子舞」。江戸時代のはじめに、初代藩主の池田光仲(みつなか)が曾祖父の徳川家康の分霊を祀(まつ)った因幡東照宮(現鳥取東照宮)を創した際に、祭礼の芸能として創始したと言われている。菖蒲神社麒麟獅子舞は聖神社から習ったといわれる。平成21年9月に獅子頭の修理を行った際、獅子頭に明治14年5月に作成とあり、その時には獅子舞が行われていたとわかったが、それ以前は不明である。昭和47年から52年までの6年間途絶えていた時期もあったが、現在に至るまで獅子舞は行われている。なお、菖蒲神社の社は昭和15年の遷宮で、護国神社から譲り受けたものという。
 

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伝統芸能について

公演場所・時期

本来の例祭日は4月18日であったが、平成27年から4月18日に近い日曜日に行われる。宵宮は前日の土曜日19時より菖蒲集会所前で本舞。当日は7時に菖蒲神社にてお祓いし、神社で本舞。その後氏子廻りで74戸、事業所などをまわり、最後に集会所前で本舞を行う。15時くらいに終了する。
公演時期: 4月

演目・時間

「本舞」30~40分、「中舞」15分、「門舞」5分

演目詳細

猩々1名、獅子2名、鉦1名、太鼓1名、笛1名の構成。共通で赤の衣装に黄色の帯、白足袋に紐の白い草鞋を履く。猩々は赤の面、髪、瓢箪、棒を持つ。獅子の蚊帳は朱色で背筋が黒く、両耳と尾に幣を付ける。以前は一本角に付け毛があったとのことだが、現在は付けられていない。本舞はまず猩々と獅子が神社側に背にして始まり、猩々が4回飛んで獅子を導き、5、6回目の所作で獅子の後ろ側にはけていく。猩々が4回飛んだ後、獅子は神社側に正対し、獅子の舞が始まる。その場でゆっくり左右に頭を向ける「ねり」、頭役が片膝をつき、頭を左右から尾に回し向ける「すねおり」などの所作がある。最後に神社を背にしてから、獅子の右手から猩々が獅子の前に1回飛び出て、左へとはけて、それに誘導された獅子もかぶりを振りながらはけて終了となる。なお区長宅などで舞われる中舞は猩々の所作は同じで、獅子の所作4回が省略されたもの。門舞はその場で「ねり」を行い、かぶりを振ってはけるのみである。

演目の見所

全体的にゆったりとして荘厳な様。「すねおり」の所作。また、獅子が下がる際、大きく飛ばずにゆっくりと足を回して下がる所作など。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:鳥取市教育委員会 文化財課
住所:〒680-8571 鳥取市幸町71番地(5階)
TEL:0857-30-8421

参考資料

野津龍著:「因幡の獅子舞研究」 第一法規出版 (1993/11)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

JR山陰本線「鳥取」駅から、車で10分。日ノ丸バス神戸・横枕線「菖蒲」バス停下車、徒歩1分。

駐車場

菖蒲集会所前に数台程度。菖蒲神社横に3台、鳥居前の道路沿いの空き地に10台程度駐車可。



保存団体について

団体名

菖蒲神社麒麟獅子舞保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

菖蒲神社の氏子の若い人への声かけなど。また子供会の神輿による参加で獅子舞へ興味を持ってもらおうと活動している。



外部公演について

外部公演の是非

参加・体験

不可