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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会
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芸能の地域:鳥取市
湯山神社麒麟獅子舞
[ ゆやまじんじゃきりんししまい ]

チャーフケ、チャーフケ  
低い姿勢と静止が見せ場

[ ジャンル:麒麟獅子舞 ]

芸能の由来・沿革

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湯山神社麒麟獅子舞
鳥取県東部の因幡地方に伝わる「麒麟獅子舞」。江戸時代のはじめに、初代藩主の池田光仲(みつなか)が曾祖父の徳川家康の分霊を祀(まつ)った因幡東照宮(現鳥取東照宮)を創した際に、祭礼の芸能として創始したと言われている。舞い方は「権現流(東照宮のことを権現さんという)」。  
因幡東照宮を源流として大きく宇倍神社流と聖神社流に分かれていたり、ゆっくりとした「山の舞」と荒々しくテンポの速い「海の舞」に分かれるなどともいわれるが(現在は明確な差異がなくなってきた)、福部町には宇倍系が多く、湯山神社も宇倍系の流れをくむという。鳥取市部と同等に獅子舞の歴史は300年ほどである。
 

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伝統芸能について

公演場所・時期

4月6日前後の日曜(H25/4/7)、前日に宵宮を17時頃から行う。日曜当日はその年にもよるが、およそ8時頃から湯山神社にて獅子舞を行い、その後33戸の氏子廻り、16時頃終了、御幸で湯山神社に行き、納めの舞いを行う。
公演時期: 4月

演目・時間

「本舞い」本来30~40分だが、最近は短くなり20分ほど、「かどづけ」10分以内

演目詳細

前日に宵宮を17時頃から行う。獅子舞、お清めを行った後、湯山神社から山湯山公民館まで御幸にて移動する。日曜当日はその年にもよるが、およそ8時頃から湯山神社にて獅子舞を行い、御幸行事を経て山湯山公民館に移動。公民館での獅子舞はなし。その後33戸の氏子廻り、16時頃終了、御幸で湯山神社に行き、納めの舞いを行う。獅子舞は獅子2名、猩々1名、太鼓1名、鉦1名、笛1名(人不足のため、笛は多くてもよい)の構成。猩々の衣装は赤の上下で白足袋に草鞋履き。赤い面、赤い髪、赤い棒に瓢箪、花用の巾着を持つ。獅子も同じく上下赤の衣装に白足袋に草鞋履きとなる。蚊帳は唐草牡丹の模様で赤地。黒い線が背中に入っており、頭と尾に幣がついている。舞い方はまず猩々が本殿に向かい左側から右へ3段に跳び獅子を誘い出す。猩々の役目が終わると獅子が舞うのみとなる。獅子に大きな移動はなく、その場で練りや立ったりなどの舞いを行う。所作の端々でじっと静止する箇所があり、観客(獅子舞の指導者やOBなど)から「チャーフケ」と掛け声がかかる。語源は明確ではないが、体力を要する静止の所作で「もっとジッと我慢しろ」という意味合いの掛け声である。

演目の見所

本舞いにて、「チャーフケ」の声が掛かり、中腰のままで前後のバランスも良く、静止する箇所。ここで観客から拍手が湧いたり、花が飛んだりする。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:鳥取市教育委員会 文化財課
住所:〒680-8571 鳥取市幸町71番地(5階)
TEL:0857-30-8421

参考資料

野津龍著:「因幡の獅子舞研究」 第一法規出版 (1993/11) 福部村作成ビデオ:「郷土の伝承行事福部村」福部村むらづくり運動推進協議会(2003) 


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

R山陰本線「福部」駅、バスは鳥取駅から岩井線「山湯山」バス停下車、徒歩3分ほど。

駐車場

山湯山公民館に100台ほど駐車可(山湯山農業センター「山湯山選果場」と同じ駐車場)



保存団体について

団体名

団体名なし、現在は名称を持ち確固たる保存会を確立することを検討している段階。以前は青年団だったが、現在は自治消防団が担っている。



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

指導歴なし、新規募集は年頃の青年などに保護者を通じて声を掛けている。



外部公演について

外部公演の是非

不可