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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:鳥取市
津野傘踊り
[ つのかさおどり ]

最高潮に向けテンポアップ  
津野の若衆が溌剌と

[ ジャンル:舞踊・盆踊り ]

芸能の由来・沿革

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津野傘踊り
以前から手踊りはあったが、昭和26年頃、鳥取市横枕から河原町水根に婿に来て傘踊りを始め、水根から津野に指導に来てもらい伝わった。しかし、それだけでは不十分だったため、その後、津野から横枕まで直接出向き指導を受けた。横枕由来であるため傘は外回しであり、元々の由来としては雨乞い踊りであるが、横枕の仁平にちなんだ由来よりは後の発祥だと言われている。昭和26年以降、途絶えることなく現在まで傘踊りが続いている。
 

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伝統芸能について

公演場所・時期

8月14日、11時集合・着替え、12時より村中央十字路(津野部落案内板のある辺り)にて新人を中心に練習成果披露の踊り。その後、盆前に出る。予め委託を受けていた初盆宅(平均7~8戸)で踊る。戸数にもよるが、およそ18~19時頃まで。
公演時期: 8月

演目・時間

【傘踊り】「三番叟」「因幡大津絵」「浪曲浪花節」「浄瑠璃」、アレンジ創作「ストトン節」「チョイナ節」、【手踊り】「三番叟」「因幡大津絵」「浪曲浪花節」、1曲あたり4~5分、「三番叟」は人数次第で人数×30秒

演目詳細

踊り手は12~13名、歌い手1名、横笛(三番叟時のみ)1~2名。衣装は新調を重ね4代ぶんの衣装があり、足りない場合は数種の衣装を組み合わせて使っている。義士装束で網の手筒、古い順に赤・黄・白となる襷、鉢巻、黒いタイツに黒い足袋で草鞋を履く。演目はほとんどの場合、「三番叟」で行進しながら中央へと進んでいく。2列の場合は左右両方から中央に進んだりする。曲ごとに踊りは異なるが、基本的には男おどりであり、「浪曲浪速節」「浄瑠璃」などでは「うけ」と「たち」という対の踊りであるため人数は偶数が好ましいが、対となる相手は左右両隣りとなるため奇数でも対応できる。傘の軸の部分である「ろくろ」に視線をやるのが基本であり、「因幡大津絵」以外の曲では、曲の最高潮箇所である「さわり」に向け、少しずつテンポが速くなるように盛り上がっていくため、歌い手が踊り手を見ながら息を合わせて進めていく。合いの手は踊り手が兼ねており「浄瑠璃」では「オーイーヤーハァ」などの声が入る。また「浪曲浪花節」には基礎となる「スッテンシャン」のリズム(指導時に教える拍子)で踊られ、下に向きにした傘を大きく回す「大ぐるり」などの所作もある。

演目の見所

県内の踊りとしては比較的若手が多く、掛け声など勢いがいい。また、そうした若手が地元に残り、盛り上げていこうという気持ちを見てほしい

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:鳥取市教育委員会 文化財課
住所:〒680-8571 鳥取市幸町71番地(5階)
TEL:0857-30-8421

参考資料

佐治村誌(1987) 八頭郷土文化研究会著:「新編八頭郡誌・八頭郡のくらしと民俗」(1996/5)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

JR因美線「用瀬」駅より車で15分。日ノ丸バス佐治・智頭線「佐治総合支所前」バス停下車。およそ3kmで徒歩40分。

駐車場

津野ふれあいの館前



保存団体について

団体名

津野誠友会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

用瀬1区など他地区に指導したことはあるが、学校等へはない。新規募集は毎年正月に高校3年生に対し、誠友会への勧誘をする。



外部公演について

外部公演の是非

参加・体験

さじアストロパークなどで傘を手に取ってもらったりの参加体験イベントをしたことがある。