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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:八頭町
水口人形芝居
[ みなくちにんぎょうしばい ]

温かみある素朴な衣装  
水口に生まれた人形浄瑠璃  

[ ジャンル:舞台芸 ]

芸能の由来・沿革

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水口人形芝居
江戸末期から全国的に流行した賭博を水口地区でも行うものが増えたため、明治五年、水口地区に住む青年・山本安次郎が村の青年同志と話し合い、健全な娯楽として人形芝居を始めた。
青年達は農閑期を利用し、円通寺で人形芝居の指導を受けるなど準備を進め、2年余りで初演、他村から招かれるほどになった。
明治29年には鳥取市馬場の人形芝居の伝授によって、浄瑠璃と三味線による文楽系統に転向した。
 

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伝統芸能について

文化財指定

八頭町指定無形民俗文化財 指定年:平成16年2月27日

公演場所・時期

定期公演:水口納涼祭。毎年盆前開催、会場:地区集会所(でこの館)19:30~。
公演時期: 8月

演目・時間

(財)阿波人形浄瑠璃振興会台本、(1)壺坂霊験記、(2)傾城阿波の鳴門、各45分。絵本太閤記(15分)や即興舞踊もあり。

演目詳細

一体三人で人形を操る、一人が人形胴串と人形右手、残り二人が人形左手と足を操作する。
水口人形芝居では二体の人形が登場し、民家や自然の描かれた幕の前で人情話(浄瑠璃)を披露する。
以前は大夫もいたが、現在はテープを使用。
老人会など出演が短時間の場合「おしんの子守歌」「壺坂情話」など流行歌に合わせて即興で人形舞踊を披露する。人形首は鳥取本高作りが7個、淡路文楽ものが5個。水口人形は農村人形のため派手な衣装はなく、村の女子がつくった民芸的なもので、江戸末期から、明治初期の裁縫、手芸などを知ることができる。
出し物は黄金期の大正時代には17、8種あったが現在では数種類しか残っていない。村祭りでは軽トラック荷台の尻を並べ、人形芝居の幕をかけて催しを行っている。

演目の見所

貞節、人情を感じてもらえる演目を中心に選んでいる。円通寺に比べ素朴で衣装もあたたかい。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:八頭町 教育委員会社会教育課
住所:〒680-0601 八頭町北山63-1
TEL:0858-84-1232

参考資料

関西広域連合「文化の道」実行委員会パンフレット 鳥取県教育委員会著「鳥取県の民俗芸能」(2005/03)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

若桜鉄道「因幡船岡駅」下車、車で5分。バスの場合、八頭町営バス大江線「水口」バス停留所下車、徒歩3分。車の場合鳥取自動車道鳥取南インター出口→国道53号線→河原橋東(交差点)を左折し県道32号線→国道482号線→水口集落入口を左折する。  

駐車場

無し(ただし、2km程度先に西谷竹林公園があるのでそこを利用できる)



保存団体について

団体名

因幡文楽水口人形芝居保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

群家社会福祉大会、老人大学など出演。



外部公演について

外部公演の是非




備考

備考

20190510 代表者変更(昨年度より)
 山本 聰 → 高木正弘  ※山本氏は顧問に。