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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:倉吉市
関金御幸行列
[ せきがねみゆきぎょうれつ ]

道中型湯関・登城型大鳥居・下城型日吉  
三社三様の一斉行列

[ ジャンル:祭礼行列 ]

芸能の由来・沿革

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関金御幸行列
江戸時代の後半から行われていたと考えられる。(万延元年(1860年)御幸祭礼を行ったとの覚書が残っている)幕末に鳥取東照宮(鳥取市)の古式祭礼を神官戸板某から習ってきたと伝わる。
道具は藩から交付されたとか、鳥取東照宮のものを貰い受けたとの説がある。
昔ここに亀山城があったことをしのび、また関金宿が宿場であった関係で江戸時代の参勤交代の供揃いに似ているところから大名行列とも呼ばれているが大名は登場しない。
 

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伝統芸能について

文化財指定

倉吉市指定無形民俗文化財 指定年:平成23年6月7日

公演場所・時期

毎年9月第3日曜日に開催される日吉神社・湯関神社・大鳥居神社)の例大祭。13時より関金庁舎前で行列開始、3カ所(関金庁舎前から鳥取銀行前、Aコープ前から矢送橋手前、温泉街)以外は徒歩で移動する。
公演時期: 9月

演目・時間

例大祭当日午後2時スタート。関金庁舎前~温泉街600mを練り歩く。所要時間約2時間。

演目詳細

秋の例大祭には、大鳥居神社行列隊・湯関神社行列隊・日吉神社行列隊が関金温泉街を練り歩く。
先頭は湯関神社、続いて大鳥居神社、日吉神社の順。
湯関神社の行列は平坦な道を行く「道中型」。先頭は「猿田彦」と鎧武者1名、旗を背負った「若武者」1名、3人とも竹の半分先が割れている杖を持っていて、地面を突くとバチバチと勇ましい音を出す。
若武者に続いて「弓鉄砲」10名(小学生)、その次に対の「鎗持ち」2名(赤い前掛けには「対」と刺繍が施されている)。
その後に「先箱」4名と白衣の「笛」2名と台車の「太鼓」2名が続く。
続いて台傘2名、立傘2名、小鳥毛2名、中鳥毛2名、大鳥毛2名が並び、彼らの前掛けの刺繍には井桁模様の中に大、中、小、立などの字が施されていて役柄が分かるようになっている。
湯関の掛け声は先箱が「エーヨイヤナー、エーヨイマカセ、エーエーヨイガ、シャシャシャアー、シャシャシャントセノセ、イヤハレバイサノサ」と踊りながらはやす。
大鳥居神社の行列は坂を上がる「登城型」。
先頭は猿田彦1名、先箱2名、羽熊2名、笛2名、太鼓1名、鉄砲4名、弓4名、台傘2名、立傘2名、小鳥毛2名、大鳥毛2名、対2名。掛け声は先箱が「オーイ」と大声を発するのみ。
日吉神社の行列は「下城型」と呼ばれ、先頭から猿田彦1名、対2名、先箱4名、旗負1名、鉄砲5名、弓3名、旗負2名、台傘2名、立傘2名、小鳥毛2名、中鳥毛2名、大鳥毛2名、笛2名、太鼓1名で、掛け声は湯関と同じものである。

演目の見所

所作・構成の微妙に異なる三社の行列が同時に進行する形態に特色がある。湯関は「道中型」、大鳥居は「登城型」、日吉は「下城型」でそれぞれに踊りが異なる。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:倉吉市 教育委員会文化財課
住所:〒682-8611 鳥取県倉吉市葵町722
TEL:0858-22-4419

参考資料

「関金町誌」関金町製作(1981) 野津龍著:「鳥取県祭り歳時記」山陰放送 (1985/06) 「新編・倉吉市史」(1995/3) 鳥取県立博物館著:「鳥取県の祭り・行事調査報告書」(2006/3)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

鳥取県倉吉市関金町関金温泉周辺、JR倉吉駅から倉吉駅バスターミナル2番のりば発、関金線で約38分。「関金庁舎前」下車、徒歩2分。米子自動車道「湯原IC」から国道313号を関金温泉方面へ車約40分。

駐車場

駐車場あり



保存団体について

団体名

関金御幸行列伝承保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

行列のメンバーは毎年変わるので、行列参加の勧誘は年間を通して行っている。



外部公演について

外部公演の是非

不可