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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:三朝町
壁ぬりさんこ踊り
[ かべぬりさんこおどり ]

美声のさんこが節をまわせば
左官の心も体も動き出す

[ ジャンル:舞踊・盆踊り、唄・音楽 ]

芸能の由来・沿革

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壁ぬりさんこ踊り
約300年前の江戸の元禄年間に起源を持つ郷土民謡の一つ、安来節の元唄だとも言われている。  
もともとは三朝の三光院(お寺)の尼層「さんこ」が歌い始めたもの、と言われている。  
さんこは器量は悪いが声が良く、成人してもお経でなく歌ばかり歌っていたため、とうとう芸奴になってしまった。
そのさんこが自分で創作してうたった「さんこ節」が広まったとされている。
「壁塗りさんこ」は新築中の家の壁塗りをしていたところ、たまたま隣家で酒宴が開かれており「さんこ節」が聞こえてきて、壁塗りをしていた左官が無意識のうちにこのリズムに合わせて壁塗りをしたところ、思いがけず作業がはかどったところから生まれたと伝えられている。
 

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伝統芸能について

文化財指定

三朝町指定無形民俗文化財 指定年:平成23年3月22日

公演場所・時期

定期公演:三朝温泉観光商工センター(毎週金・土に「あったか座」として温泉への宿泊客向けに公演する。3・5・6・9・10・11月開催、21時~22時)※平成25年7月演芸舞台設置予定
公演時期: 不定期

演目・時間

1曲につき5分

演目詳細

演者は全部で5名、うち3名は唄・太鼓・三味線を担当。二人の踊り手が掛け合いをしながらの踊り。
左官に扮した踊り手は、太鼓と三味線のリズムに合わせて土練り、こて塗りなどの所作を腰をくねらせながら、おもしろおかしく踊る。 
一人は鍬を持ち塗る土を練る役。もう一人は鏝と鏝板(こていた)を手に持つ。
作業工程としては 
1)壁土を鍬と足で練り上げる、2)鏝板に鍬で壁土の塊を取り投げる、3)受け取った土を鏝を使って酒蔵の壁に塗る、  
この作業を繰り返すが、途中お客さんの方へわざと土を投げるしぐさをしたり、作業で熱くなって服を脱いでみたりとリアルに壁塗りをひととおり行う。

演目の見所

滑稽に踊るさまが見ていてとても楽しい。本当に壁塗りをしているかのように、リアルな所作を行う。歌詞の中にはおめでたい言葉がたくさん入っていて、祝言の席にもぴったりな楽しい芸能。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:三朝町 教育委員会教育総務課
住所:〒682-0195 鳥取県東伯郡三朝町大字大瀬999-2
TEL:0858-43-3510

参考資料

『鳥取県祭り歳時記』(野津龍) 坂田友宏編「天神川流域の民俗」天神川流域民俗総合調査団(1989) 鳥取県教育委員会著「鳥取県の民俗芸能」(2005/03)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

JR山陰本線「倉吉」駅から三朝温泉行きバスで25分「三朝温泉観光商工センター前」バス停留所下車。
車の場合東伯・中山道路 国道9号線→県道23号線→山陰道、県道320号線→北尾(交差点)を右折し県道201号線→県道263号線→県道22号線→竹田橋東詰(交差点)を左折し県道21号線→県道273号線 

駐車場

三朝温泉観光商工センター駐車場



保存団体について

団体名

三朝町壁塗りさんこ踊り保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

三朝中学校の文化祭で3年に一度呼ばれて踊っている(三朝の3つの芸能「さいとりさし」「白狼太鼓」「壁ぬりさんこ踊り」)生徒は1年~3年の間に必ずすべての芸能を観れるようなしくみになっている



外部公演について

外部公演の是非




備考

備考

[添付ファイル1](種別:docx)