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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:琴浦町
逢束盆踊り
[ おおつかぼんおどり ]

輪踊りから男女の殺陣踊りまで  
各地の踊りが混然一体となり伝承

[ ジャンル:舞踊・盆踊り ]

芸能の由来・沿革

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逢束盆踊り
800年ほど前、空也上人が広めたと言われる念仏踊りが盆踊として伝えられているが、これに各地から入ってきた踊りが混然一体となって生まれたのが逢束踊りである逢束に伝わる盆踊り。江戸時代、逢束は由良・赤崎間の宿場町であり、藩倉も存在した港町として栄えた。人の出入りから、様々な地方の踊りが混入してできあがったのが、現在の逢束盆踊りであるといわれている。現在、集落の盆踊り大会(8月14日)に、海に面したあじさい公園で踊られる。踊る順序がだいたい決まっていて「、男子が「ぼたもち踊り」で始まると、次に女子が「ふりだし踊り」を、その後一緒に「西郷音頭」、「伊勢音頭」、「志賀団七」、「大文字茶屋」、「丁半踊り」の5種類を踊った。(現在は「ぼたもち踊り」「ふりだし踊り」の2種類は踊られなくなった)このうち「志賀団七」は、薙刀を持った女と刀を持った男が仇討ちの場面を表現する演劇性の高い芸能である。
 

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伝統芸能について

文化財指定

琴浦町指定無形民俗文化財 指定年:平成6年6月1日

公演場所・時期

盆踊り大会・・・8月14日夕方、逢束港前あじさい公園。
林泉寺観音祭り・・・8月23日(木)夕方、林泉寺境内で開催。
公演時期: 8月

演目・時間

時間には特に決まりがない(以前は朝までの世を徹しての踊りが連日行われ、遠くは中山、以西などから踊り手が来たと言われている)。

演目詳細

現在踊られているのは「西郷音頭」、「伊勢音頭」、「志賀団七」、「大文字茶屋」、「丁半踊り」の5種類。櫓はなく、中央に竹や木で組んだ台の上に太鼓を置く。太鼓たたきは男性が務めるが、服装に決まりがなく、仮装でもOKとされている。現在は浴衣・赤いたすき・ハチマキ・草履が多い。歌い手は男女とも、浴衣に編み笠を被る。踊り手の女性は赤い帯を締め、赤いお腰をすそからのぞかせる。
それぞれの踊りの詳細は
「大文字茶屋」京都伏見踊りを習って持ち帰ったもの。太鼓を鳴らし、念仏を唱えながら踊る。
「丁半踊り」江戸時代に年貢米を運搬していた水夫がばくちをしていて、手踊りが始まりとされている。サイコロでの勝負の様子を踊っている。
「志賀団七」浄瑠璃からきている踊り。男女一組になって踊り、男役は刀、女役はなぎなたを持ち仇討の場面を再現する。
「伊勢音頭」伊勢参りをした人々が習って帰ってきたのがはじまりと言われている。賑やかな踊りで全体の主流になっている。
「西郷踊り」隠岐の島から漁師が持ちかえった唄が始まりと言われている。踊りの振りは伊勢音頭と同じだがテンポが違うため印象は違って見える。

演目の見所

太鼓たたきの後ろに「あとご」という太鼓たたきの動作をまねる役がいる。(現在は不在の状態)おもしろおかしくまねたり、銭太鼓を手に歌うなどその担う役割は大きい。踊りの振りの中にも(踊り手)太鼓たたきのまねをする所作があったりもする。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:琴浦町 教育委員会社会教育課
住所:〒689-2303 鳥取県東伯郡琴浦町徳万266-5 琴浦町生涯学習センターまなびタウンとうはく内
TEL:0858-52-1161

参考資料

鳥取県の民俗芸能(教育委員会)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

JR山陰本線「浦安」駅下車、徒歩15分。またはバスで「逢束自治公民館前」下車すぐ。

駐車場

海岸線の駐車場・当日は臨時駐車場あり。



保存団体について

団体名

逢束踊り保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

会員外にも小・中学生保育園児の母親等15名ほどが毎週土曜日に、太鼓・唄踊りの練習をしているので、その指導に当たっている。(逢束保育園の夕涼み会で踊るため)ほか、逢束盆踊大会をはじめ町内のイベントや要請があればその他のイベントにも参加している。



外部公演について

外部公演の是非

参加・体験

8月14、23日は一般参加自由。練習については事前に連絡の上、練習場にきていただき、都合が良ければ対応できる。



備考

備考

[添付ファイル1](種別:docx)