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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会
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芸能の地域:日南町
日南のかしら打ち(福栄)
[ にちなんのかしらうち ]

福栄に伝わるかしらうち行事
門開き宮ほめで喜び奉納

[ ジャンル:祭礼行列、太鼓 ]

芸能の由来・沿革

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日南のかしら打ち(福栄)
「かしら」とは大きな太鼓のことをいい、それを打つので「かしらうち」という、という説や、神様がその地域で一番偉い、尊い存在だから「柏手(かしわで)を打つ」や「頭(かしら)」など諸説ある。
その年の五穀豊穣を感謝し、氏神様にその喜びを奉納するためにうち伝えられている。福栄地区では明治以前より行われていたのではないか、と伝わっている。
大正二年に旧福栄村の8つの神社が合祀し、福栄神社となった。それまでは各部落ごとにかしら打ちが奉納されていたらしい。戦時中一時中断していたが昭和28年に復活した。
復活の際、先人(かしら打ち経験者)の記憶を頼りになんとか形を作っていった。
定かではないが、動きや太鼓の種類、歌詞などから岡山県に伝わるかしら打ちに影響をうけたのではないか、ともされる。
 

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伝統芸能について

文化財指定

鳥取県指定無形民俗文化財 指定年:平成17年1月28日

公演場所・時期

毎年11月第1日曜、福栄神社の秋祭りで披露(本来の秋祭りは11/6) 
公演時期: 11月

演目・時間

「道中打ち」・・・8種類、「門開き」「宮ほめ」・・・各1種。
ひととおりの時間12分

演目詳細

旧福栄村を4つ(神福下・神福上・福塚・豊栄)に区切り、年ごとに当番(当屋)を回している。
その年のトウヤ地区の何か所かで「かしら打ち」を披露した後、最後に福栄神社で打ちおさめをする。 
神社では鳥居の前に整列し、太鼓を打ちながら石段を上る。社殿の周りをまわり、広場でかしら打ちを奉納して終了する。  
本来の形式は「導き」(天狗面の猿田彦)が先導し、神楽獅子・大太鼓・小太鼓・道化師の一行が練り歩く。
(現在は移動が車のため、スタンバイした位置から動かない)大太鼓は背負い役がいて、二人で叩く。
そのほかに「音頭とり」と呼ばれる役の人がいる。服装は羽織・袴に鳥帽子・扇子を手にもつ。一列に小太鼓の打ち手が並び(半被姿)、後ろに大太鼓が並ぶ。
道化師はその前を鉦を鳴らしながら移動する。 「導き」と獅子はその前で踊りを披露する。
担当するのは小太鼓は小学校2年生~6年生の男女、その他は成人となっている。歌の歌詞については家・屋敷を褒める意味が読み取れるものである。

演目の見所

道中打ちのお囃子の種類の多さ、楽しさ(「テントー!」「アイソリャ」「ドンチキ」「イヤハー!」「ザコザン」「チヤチヤ」「ヨイショ」「タテマツリ」種類によって叩き分ける太鼓の音色など 聞き分けられると面白い。 
さらに門開き・宮ほめ にはおめでたい言葉なども入っている。(黄金の鳥 八棟 など)

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:日南町 教育委員会教育課
住所:〒689-5292 鳥取県日野郡日南町霞800番地
TEL:0859-82-1118

参考資料

永井猛「福栄のかしら打ち」「多里かしら打ち」(鳥取県教育委員会『鳥取県の民俗芸能 鳥取県民俗芸能緊急調査報告書』1993)
『鳥取県文化財調査報告書』第19集掲載「日南のかしら打ち」(2010)
野津龍著:「鳥取県祭り歳時記」山陰放送 (1985/06)
中国・四国ブロック民俗大会DVD
鳥取県立博物館著「鳥取県の祭り・行事調査報告書」(2006/3)


交通アクセス

地図


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アクセス(交通手段)

JR伯備線「生山」駅下車、車で20分。バスの場合日南町営バス福栄線「福栄小学校前」バス停留所下車。 
車の場合山陰道米子西IC→国道180号線→国道183号線→生山駅前(交差点)で県道223号線→県道8号線→県道211号線 

駐車場

福栄神社に駐車場あり



保存団体について

団体名

福栄伝統芸能保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

地元・老人施設からの依頼があれば、積極的に参加している。 祭礼当日は広島県などからも見物にくる人がいる



外部公演について

外部公演の是非