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芸能の地域:江府町
江尾こだいぢ踊り
[ えびこだいぢおどり ]
民に慕われた江尾城主を偲び
十七夜に踊り継がれる広大寺節
[ ジャンル:舞踊・盆踊り ]
芸能の由来・沿革
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江尾こだいぢ踊り |
江尾では昔、7月7日に盆踊り用の太鼓を土蔵から出して踊り初めをし、12日ごろから本格的に踊り、24日には「笠破り」と称する盆踊り笠を壊した。また江尾ではかつて蓑を着て竹の子皮の笠をかぶって踊る人がいたのは、亡者の霊魂を誘うための変装だったという。日野郡では江府町をはじめとして、日野町、日南町の一部でも踊られている。このように「こだいじ」は越後の「広大寺節」が変化して伝えられたものであるが西伯郡会見町に伝わる「小松谷の盆踊り」は「江尾のこだいぢ踊り」とメロディー・踊り方・踊りにまつわる伝説も似ており、何等かの影響を及ぼしたとも考えられる(「日本民謡大観」及び「日本民俗辞典」より)
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伝統芸能について
文化財指定
鳥取県指定無形民俗文化財 指定年:昭和49年10月18日
公演場所・時期
8月17日「江尾十七夜」20時20分~21時に上之段広場にて
公演時期: 8月
公演時期: 8月
演目・時間
「江尾こだいぢ踊り」40分ほど。以前は夜通し延々と踊られた。
演目詳細
中央の櫓には太鼓を置き太鼓は数人で縦置きして叩き、その頭上には縦2m弱の大提灯が掲げられている。太めのバチを使うのでなめらかでやわらかな音がする。ドン、ド、ドン、というゆっくりとした太鼓の音にあわせ歌い手が歌い上げる。歌い手は本来櫓上で歌うのだが、櫓上が狭いため、2段櫓の1段あるいは地面で歌う。踊り手の衣裳 は浴衣、編笠、草履。浴衣の柄はそれぞれだが、保存会やそれぞれの集落で揃いの浴衣を作ったりしている。時計回りに櫓をまわり、人数が増えると二重三重と輪を増やす。踊りは基本的にゆっくりな踊りであるが、男女によって足の踏みが異なり「男足」は足の払いが荒々しく、「女足」はしとやかに踊る。踊りの所作において、開いた両手を水平に手のひらを下に向け顔の前で合わせる動きがあるが、これは垂れる稲穂と、盆であることから先祖に手を合わせるという2つの意味合いがあるという。
演目の見所
もの悲しい調子の唄にあわせ、編笠を目深にかぶった踊り手達がうつむき加減でゆったりと踊る。しっとりとした雰囲気の「こだいぢ踊り」踊りはスピードがゆっくりなので簡単そうだが、足のさばきや静かな所作がかえって難しい。
演者配置図
ホームページ
芸能団体活動報告
お問合せ先
組織名:江府町 社会教育課
住所:〒689-4401 鳥取県日野郡江府町大字江尾475
TEL:0859-75-2005
住所:〒689-4401 鳥取県日野郡江府町大字江尾475
TEL:0859-75-2005
参考資料
野津龍著:「鳥取県祭り歳時記」山陰放送 (1985/06)
鳥取県教育委員会製作「鳥取県文化財調査報告書」第8・12集掲載
四宮守正著:「日本の民俗・鳥取」(1972/9)
新修江府町誌(2008/6)
鳥取県教育委員会製作「鳥取県文化財調査報告書」第8・12集掲載
四宮守正著:「日本の民俗・鳥取」(1972/9)
新修江府町誌(2008/6)
交通アクセス
地図
アクセス(交通手段)
JR江尾駅から歩いてすぐ。日ノ丸バス・日交バス米子~広島線「江尾」「江尾駅」バス停から徒歩5分。江府ICから国道181号経由で2km5分。
駐車場
有り。無料駐車場300台、臨時駐車場となる小江尾工業団地から防災センター行きのシャトルバス運行。
保存団体について
団体名
江尾十七夜保存会(祭全体の保存会、踊りは江府町こだいぢ踊り同好会)
保存伝承の取り組みについて
会員外へ向けての取り組み
江府小学校・江府中学校の運動会でこだいぢ踊りがあるため、年2~3回の指導を行う。新規募集活動は特にないが、練習会のお知らせが町報、ホームページ、防災無線などで呼びかけられている。
外部公演について
外部公演の是非
可
参加・体験
可
踊りの輪に入って踊ったり、太鼓を叩くなど可。当日昼間に踊りの指導もできる。