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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会
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芸能の地域:鳥取市
賀露神社麒麟獅子舞
[ かろじんじゃきりんししまい ]

漁師町賀露特有の力強い舞い  
ドンゴドンゴで大地の悪霊を鎮めよ

[ ジャンル:麒麟獅子舞 ]

芸能の由来・沿革

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賀露神社  麒麟獅子舞
鳥取県東部の因幡地方に伝わる「麒麟獅子舞」。江戸時代のはじめに、初代藩主の池田光仲(みつなか)が曾祖父の徳川家康の分霊を祀(まつ)った因幡東照宮(現鳥取東照宮)を創した際に、祭礼の芸能として創始したと言われている。舞い方は「権現流(東照宮のことを権現さんという)」
 

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伝統芸能について

文化財指定

鳥取県指定無形民俗文化財 指定年:平成10年4月21日

公演場所・時期

賀露神社例祭(2年に一度大祭が行われる) 4月29日(午前10時から神事。午後1時に御幸祭のお発ちで、3時頃台船に乗り込み、海上渡御を行います。約30分で上陸し、それから神社へ参進して、午後6~7時頃にお宮入りというスケジュール)神社での奉納舞のほか、賀露地区を回って一軒一軒お浄めの舞を行う その他、正月3が日にも各氏子宅(約300軒)を訪問し獅子舞を行う
公演時期: 4月

演目・時間

奉納舞・・・45分 正月や祭礼当日の氏子宅訪問は1軒あたり・・・・・5分

演目詳細

中国の伝説上の聖獣である「麒麟」をモチーフにした1本の角を持つ獅子頭に赤または緑のかやで胴体をつくり、頭と尾の部分に2人が入って舞う。
舞いの終盤には賀露の町では麒麟獅子舞が立派に舞えるようになって初めて氏子として認められるという伝統があることから周りで見守っている大人たちが「オセヨー!」と声をかける。(賀露の方言で「おとな」という意味)
「オセヨー!」というかけ声には「麒麟獅子舞が舞えるようになって一人前の氏子になったぞ!」という褒め言葉としての意味が込められている。
舞いの技は、足を三度踏み違える「刻み」、頭をぐっと下げて地面すれすれにすべらせる「クネリ」、両脚を折るような「スネオリ」、激しく足踏みをして神前まで進み出る「ドンゴドンゴ」がある。2年に一度は「ホーエンヤ祭り」もあり、40人担ぎと言われる大みこしのほか、小学1~3年生男子による子ども神輿、4~6年生男子による大名行列、中学生による榊(さかき)・鉾(ほこ)、高校生による武者行列、そして20歳前後の若者による麒麟獅子によって構成された総勢200人に及ぶ行列が、箱形の台船に乗り込み、小型船に曳かれて千代川を鳥ヶ島付近まで下りる。

演目の見所

漁師の町らしく勇壮で力強い舞い方をするところに特徴がある。5拍子である囃(はや)しが4拍子であることや、通常あまり動かない後足が絶えず動いていること、また舞の中で力強く足を踏みならして大地の悪霊を鎮める「ドンゴドンゴ」と呼ばれる動作があることなどは賀露神社特有の舞い方。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:鳥取市教育委員会 文化財課
住所:〒680-8571 鳥取市幸町71番地(5階)
TEL:0857-30-8421

参考資料

野津龍著:「因幡の獅子舞研究」 第一法規出版 (1993/11) 野津龍著:「鳥取県祭り歳時記」山陰放送 (1985/06) 鳥取県教育委員会製作「鳥取県文化財調査報告書」第19集掲載 野津龍著:「賀露神社と因幡の麒麟獅子舞」賀露神社社務所発行(発行年不明)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

鳥取駅から賀露行き 神社裏バス停下車 徒歩10分/神社前バス停下車 徒歩約5分 
車の場合、国道9号線湖山北交差点を海側に入り道なりに賀露海岸へ鳥取港方面に1km

駐車場

賀露神社駐車場ほか、当日は海岸付近、港近隣に臨時駐車場あり



保存団体について

団体名

賀露神社獅子舞保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

地区の運動会ではその年に舞った若者が「獅子舞チーム」としてリレーに特別参加 バトンの代わりに猩々が持っている大きな棒を使ってのリレーがおもしろいと恒例になっている。 ほか、小学校や幼稚園、老人ホームなどにも積極的に出向いている。



外部公演について

外部公演の是非