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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:倉吉市
関金田植唄おどり
[ せきがねたうえうたおどり ]

鍬代男衆の滑稽な仕草  
稲穂や田植えを表現する早乙女

[ ジャンル:舞踊・盆踊り ]

芸能の由来・沿革

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関金田植唄おどり
倉吉市関金町大鳥居が大山寺の領地だった頃、大山寺は地蔵信仰から始まり、元弘3年(1331年)鎌倉末期の頃になると全僧兵数3,000人にも増えて権勢をほしいままにしていた。
この頃から大鳥居地方に田植唄が歌われていたと言われている。
当時百姓は働いても、働いても僧兵に米を持っていかれ、百姓は貧乏で苦しい生活であったと言われている。
大鳥居地方の唄では、基本的な歌詞として大山坊主の悪口が多く、田植の労働のはずみにいろいろと歌詞が変化して現在唄われている追っかけ節で、あちこちの田畑でにぎやかに唄われていた。
しかし現在では機械化され、田植唄を歌う人もしだいにいなくなったため、この地方の風土・風俗さらに早乙女の田植をするさまを舞踊化して後世に伝えようと念願し、昔のままの田植の模様を伝承したもの。
 

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伝統芸能について

公演場所・時期

毎年3月に開催される「関金芸能まつり」に参加
公演時期: 3月

演目・時間

1ステージにつき9分。

演目詳細

昔の農家の一日の情景を表している。
梅雨の頃、肌寒さを感じる早朝の水田に、頬かむりの男衆が「柄振」で田をなるめる鍬代を行い、一方では苗取り、苗運び、苗さばきをして田植の準備は終わる。ステージでもその情景を再現している。 
唄・笛は最初からステージ中央に板付き、途中から男衆が登場し、唄と笛の前でこっけいなしぐさで鍬こき作業をする。 
その後、菅笠を被った田植え娘が数名で登場、苗取り、苗さばきなど一連の動作を唄に合わせて行う。

演目の見所

地方独特の深いドロ田に足をとられないように足を高く上げ、ぶよを追いながら田植えをする中国山麓特有の田植風景と、当時の庶民の風俗が踊りに織り込まれている。
特に早乙女踊りの手の動きは、こち風になよなよと揺れる苗の強さと美しさ、農村娘の芯の強さとやさしさを表現している。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:倉吉市 教育委員会文化財課
住所:〒682-8611 鳥取県倉吉市葵町722
TEL:0858-22-4419 


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

吉市関金都市交流センター/関金温泉観光案内所。JR山陰本線「倉吉」駅より路線バスで関金方面「大坪」バス停留所下車、徒歩5分。自家用車の場合、北条倉吉道路より美作街道を関金方面へ、関金宿交差点を左折。

駐車場

交流センター駐車場ほか近隣に福祉センターなど臨時駐車場などあり。



保存団体について

団体名

関金田植唄おどり伝承保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

特に行っていないが、過去に山守小学校の田植え体験の際、あぜで田植え唄を披露したことがある。また、中学校の芸能体験で発表したいとお願いされて指導に行ったことがあるが現在は無し。



外部公演について

外部公演の是非