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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
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芸能の地域:米子市
よいとまかせ(日吉神社神幸神事)
[ よいとまかせ(ひよしじんじゃしんこうしんじ) ]

張子の馬に乗った奉行が特徴的  
三隊からなる神幸行列

[ ジャンル:祭礼行列 ]

芸能の由来・沿革

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よいとまかせ(日吉神社神幸神事)
この神事は江戸時代の寛永14年(1637年)以前から始まっており、江戸時代にはたびたび中断したようだが、その度に藩主に願い出て復興し、慶応4年(1868年)以降は毎年続けられている。
明治24年には、淀江で大火災があり、神事の道具も焼失したが、氏子によって再興され現在まで370年以上続いている。
行列において「エンヨーイヤナ、エンヨイトマカセ、サ、サ、サ、サアヨイトマカセ」(いい世の中だな、さあ、もっといい世の中でありますように)という掛け声からこの地区では「ヨイトマカセ」と呼ぶ。
かつては壺瓶山近くの日御碕神社までこの掛け声をかける神幸行列があり、通った古い道は「遷座の道」「神事道」「神輿渡御の道」などと言い伝えている。
 

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伝統芸能について

文化財指定

米子市無形民俗文化財 指定年:昭和53年11月10日

公演場所・時期

5月3日、神事について、10時から例大祭を行い、13時30分御神体を移す儀式のあと、14時に日吉神社を出発。行列は14時から17時30分。
旧道から県道172号を経て9号線(今津交差点)に出た後、第一区公民館前の道から中道を通り、川を渡り、旧道に戻って17時半ごろ日吉神社に戻る。御神体を戻して終了となる。
公演時期: 5月

演目・時間

約3時間

演目詳細

行列は順に杖払(保田・福井)、箒引(今津)、大鳥毛(元町・1区)、社寺奉行御供回り(長町・2区)、鉄砲組(北浜町・2区)、子供神輿(今津)、社名旗(灘中町・5区の2)、猿田彦命(本町4丁目・3区の1)、大幣(前田町・4区の2)、真榊(本町3丁目・4区の1)、日月像幡(本町2丁目・5区の1)、金幣(河原町・7区)、道神楽(駄倉町・10区の1)、神輿(五軒屋・11区)、神職、宇豆女命(東横町・8区)、四神旗(本町1丁目・6区の1)、五色旗(西横町・8区)、真榊(西小路町・3区の2)、五色幟(川向町・9区)、随神(御屋敷町・6区の2)、奉幣(風呂屋小路町・7区)、道神楽(堀町・8区)、神輿(浜・11区)、神職となる。
大鳥毛、社寺奉行御供回りは子供奴、大人奴からなり、同じ衣装で化粧をする。
社寺奉行御供回りの奉行は陣笠、陣羽織姿で、手作りで造った馬を腰につけ、馬子を従え、奴が一舞ずつ舞っている間、前後に動き、奴の指揮を執る。また前後ふたつのグループの形を持つ「神輿渡御」は県下唯一のもので、この神事の特長となっている。
神輿の直前には駄倉町と堀町の少年たちが演奏する道神楽が行進し、ここには新旧の神楽獅子それぞれ2頭ずつ加わっている。大名行列とは異なり神幸神事であるため、神輿が中心的な存在であり、神社に参拝できない氏子に対して、御神体のほうから氏子に出向き、氏子の無病息災を願うものである。そのため、行列の道すがら、獅子が氏子の頭を噛んだり、長持などの道具で頭を撫でたりなども行われる。参加人員約200名、行列長さ200~250m。なお、行列は各地区ごとに参列しており、9号線を折り返す地点から、それぞれ帰路につくため、最終的に日吉神社に戻ってくるのは神輿と道神楽のみとなる。

演目の見所

寺社奉行など行列の先頭あたりは勇壮かつ親しみやすく、昔ながらの行事らしさがある。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:米子市 教育委員会文化課
住所:〒683-0067 鳥取県米子市東町161-2 (市役所第2庁舎3階)
TEL:0859-23-5436~5438

参考資料

野津龍著:「鳥取県祭り歳時記」山陰放送 (1985/06) 
淀江町誌(1985/8)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

JR山陰本線「淀江」駅下車徒歩15~20分。日交バス下市線・淀江線「西原」バス停下車、もしくはどんぐりコロコロ3便で「西原」「米子市淀江支所前」バス停下車、徒歩5分

駐車場

祭礼日当日、日吉神社専用駐車場は神事準備のため使用不可。基本的にはなしだが、淀江文化センター等に駐車可能



保存団体について

団体名

日吉神社神幸神事保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

学校・公民館での指導はなし。新規募集は旧淀江町旧淀江地区の子供会などに今後呼びかけていく予定。また、郊外に移り住んだ出身者に声を掛けるなどしている。



外部公演について

外部公演の是非

不可