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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:鳥取市
安長神社麒麟獅子舞
[ やすながじんじゃきりんじしまい ]

日本の美学「静」  悠々と舞う安長の獅子舞

[ ジャンル:麒麟獅子舞 ]

芸能の由来・沿革

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安長神社麒麟獅子舞
鳥取県東部の因幡地方に伝わる「麒麟獅子舞」。江戸時代のはじめに、初代藩主の池田光仲(みつなか)が曾祖父の徳川家康の分霊を祀(まつ)った因幡東照宮(現鳥取東照宮)を創した際に、祭礼の芸能として創始したと言われている。安長の獅子舞は、鳥取市上町・樗谿(オオチダニ)神社(権現さん)から教わったものである。獅子舞は徳川時代には他に持ち出してはいけないとされ盗み習いをしてもどこか一箇所は異なった舞方をするようになっていたようである。明治新政府の時代になってやっと権現さんの境外から正式に「盗み習い」を許されたらしい、権現さんの獅子舞練習を境外から見て誰にも教わらずに覚えたのが始まりと言われている。
 

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伝統芸能について

公演場所・時期

安長神社にて5月3日の例祭(5/3)にて行われる、前日の夕祭に夜19:00より本殿前で本舞、翌日の本祭では10:00頃より氏子を廻り門舞を行う。
公演時期: 5月

演目・時間

「本舞」40~60分、「門舞」1~3分

演目詳細

猩々1名、獅子2名、鉦1名、太鼓1名、笛1名の構成。共通で赤の衣装に黄色の帯、白足袋に紐の白い草鞋を履く。但し、夕祭は白足袋なしで舞う。猩々は赤の面、髪、瓢箪、棒を持つ。獅子の蚊帳は朱色で背筋が黒く、両耳と尾に幣を付ける。本舞はまず猩々と獅子が本殿を背にして始まり、猩々が飛んで獅子を導き、鳥居前で獅子は神社側に正対し、猩々ははけて獅子の舞が始まる。足を横に出して出した方に動き頭を振って片足で上がる「ねり」、足を延ばして引く動きの「ひき」、片膝をつき頭を前に出す「すねおり」などの所作がある。本殿と鳥居を二往復した後荒神さんに向かって舞い、最後に頭を振って脇に跳ねて終了となる。門舞は3歩進んで「ねり」を行い、進む前に「すねおり」と「ひき」を行う場合もある。

演目の見所

鳥取でも特に静かにゆったりと舞う様、静かな舞だが「すねおり」等の所作では緩急がある所作など

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

5/3安長神社 春の例祭 2014年11月千代水地区公民館祭

お問合せ先

組織名:鳥取市 教育委員会文化財課
住所:〒680-8571 鳥取市幸町71番地(5階)
TEL:0857-30-8421

参考資料

「千代水村誌」橋本 寿雄 著 


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

JR山陰本線「湖山」駅 から徒歩28分(2.2km)。最寄のバス停日の丸バス「湖山駅前」 → 「安長」バス停下車 徒歩3分(219m)

駐車場

特になし



保存団体について

団体名

安長神社獅子舞保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

安長に住んでいる方に会員に加入してもらうため声掛けなど。千代水地区の公民館祭で披露したり興味を持ってもらうため活動している。



外部公演について

外部公演の是非