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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会
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芸能の地域:鳥取市
玉屋神社麒麟獅子舞
[ たまやじんじゃきりんししまい ]

初午由来の麒麟獅子舞  
女神祀る神社でゆったりと舞う

[ ジャンル:麒麟獅子舞 ]

芸能の由来・沿革

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玉屋神社麒麟獅子舞
鳥取県東部の因幡地方に伝わる「麒麟獅子舞」。江戸時代のはじめに、初代藩主の池田光仲(みつなか)が曾祖父の徳川家康の分霊を祀(まつ)った因幡東照宮(現鳥取東照宮、通称樗谿神社)を創建した際に、祭礼の芸能として創始したと言われている。舞い方は「権現流(東照宮のことを権現さんという)」。玉屋神社は明治末期に樗谿神社から獅子舞を習い、以来春秋の祭に行われている。特に春は、もともと春祭り(初午)行事の一環として行われていたが、その時期は雪も多いため、天候を考慮して3月末に行われるようになった。
 

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伝統芸能について

公演場所・時期

春祭り(初午)は毎年3月最終の日曜日に行われ、7時より玉屋神社にて奉納舞いを行い、氏子廻り62軒に向かい門付けを行い、およそ14時頃には終了する。前日には玉屋神社から御神体を稲荷大明神を祀る上味野集会所に迎え、18時頃より宵宮が行われる。宵宮においても獅子舞(本練り)を奉納する。秋祭りは10月の第2日曜日に行われる。
公演時期: 3月、10月

演目・時間

「本舞い」25~30分、「門舞い」1軒あたり3分

演目詳細

使用する楽器は太鼓・鉦・笛。衣装は猩々と獅子の舞い手は赤い上下、座方は緑の上下を着用する。舞い方はゆったりした音楽に合わせ、常に獅子は本殿(神様)に対して正体する。
リズムに変化はなく、淡々とした太鼓、笛の音色と共に静に舞う。 
練りやハリ(蚊帳を広げるしぐさ)はあるが、横跳びなどの機敏な動作はなく、一歩前進し、練る→一歩前進→練る、を繰り返しながらゆっくり本殿に近寄っていく。

演目の見所

猩々は少し受け口気味で愛嬌がある。獅子頭も比較的新しく、耳が横向きになっているなど舞いと相まってメスの獅子頭ではないかと思われる(玉屋神社は御祭神が女神様のため)。更に、獅子頭は桐を継ぎ合せ、布張りにした上から金箔が施してあるとても珍しく仕事の丁寧な造りになっている。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:鳥取市教育委員会 文化財課
住所:〒680-8571 鳥取市幸町71番地(5階)
TEL:0857-30-8421

参考資料

野津龍著:「因幡の獅子舞研究」 第一法規出版 (1993/11) 鳥取県教育委員会製作DVD「地域民俗芸能再生事業:玉屋神社の麒麟獅子舞」(2004) 浅井慶紀著:「上味野の初午行事」 「鳥取県の祭り・行事」鳥取県立博物館(2006)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

鳥取駅より横枕線で「竹生」バス停留所下車、徒歩15分。
車の場合、鳥取南バイパス服部交差点より県道42号線へ入り10分 県道227号線に右折し5分、鳥取自動車道が見えたところの右手。

駐車場

上味野集会所に数台駐車可能



保存団体について

団体名

上味野青年会(玉屋神社氏子)



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

特に行っていない



外部公演について

外部公演の是非

不可

参加・体験

不可