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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会
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芸能の地域:鳥取市
大森神社麒麟獅子舞(相生町)
[ おおもりじんじゃきりんじしまい(あいおいちょう) ]

地を這い天を仰ぐ獅子  神社の参道を優雅に舞う

[ ジャンル:麒麟獅子舞 ]

芸能の由来・沿革

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大森神社麒麟獅子舞(相生町)
鳥取県東部の因幡地方に伝わる「麒麟獅子舞」。江戸時代のはじめに、初代藩主の池田光仲(みつなか)が曾祖父の徳川家康の分霊を祀(まつ)った因幡東照宮(現鳥取東照宮)を創した際に、祭礼の芸能として創始したと言われている。明治の初めごろ上町の権現堂から習ったといわれ、そのときは権現さん(樗谿神社)に出かけて舞ったこともあるという。現在の頭は、鳥取大火後に新しく造ったものである。近年数年中止していたが、平成三年に復活した。
 

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https://www.youtube.com/watch?v=r5r6OfqeHEY


伝統芸能について

公演場所・時期

5月第2土曜日及び翌日日曜日の例祭(又は大祭)で、神社拝殿前にて本舞を行う。前夜祭は朝宮9:00~と宵宮20:00~、当日祭は朝宮9:00~と宵宮16:00(頃)~の2回づつ。朝宮と宵宮の間は、氏子の家を一軒一軒回り門舞を行い清める。2000年からは元日10:00~と11:00~の2回を神社拝殿前で本舞を行う。
公演時期: 1月、5月

演目・時間

本舞:15~25分 門舞:1~5分

演目詳細

演者は麒麟獅子2名(頭1名、後剣1名)、猩々1名、笛1名、鉦1名、太鼓1名、先走り(門舞時の声かけ)及び雑用数名で行う。先走り及び雑用は演者と交代をしながら行う。神社での本舞時は見物客が舞いの邪魔をしないようにガードマン役もする。演者は朱色の衣装、黄色の帯、白足袋、わらじを着用。相談役(顔役)や舞いをしない者(囃子のみや体調不良の者)などは専用のジャージを着用したり、ジャージの上に白い羽織を纏い、声かけや雑務を行う。麒麟獅子は金色の龍に似た頭(かしら)に、蚊帳と呼ばれる背中部分のみ黒い朱色の胴体、後剣と呼ばれる尾で成り、頭の角・耳と後剣に御幣を着ける。猩々は酔った猿と言われており、朱色の面で腰に瓢箪をぶら下げ朱色の棒を持つ。神社での本舞は鳥居付近に立ち、拝殿の方に向く。この時拝殿に向かい右に麒麟獅子、左に猩々。鉦の音で猩々が動き、太鼓の音で麒麟獅子が舞う。猩々・麒麟獅子共に奇数回を舞わした後に笛の音が始まる。猩々は常に左右に跳ぶ様に舞い、笛が始まると囃子を無視してそのままの動きで拝殿に向かう。麒麟獅子は笛の音の前は『ねり』だけを行い、笛の音で『だまし』『きざみ』『にらみ』『たつ』『まえのがんぎ』『のび』『うしろのがんぎ』という動作を奇数回で組み立てながら舞う。後半に入る前に『すねおり』を行い、最後に『しめ』をして終わる。近年では大祭が行われないためか、神社で行う土曜日の宵宮の本舞では5回が多い。他の本舞では3回が多い。大祭時は7回で行ったこともある。場所や時間などの状況に応じて組み立て方を変えるが奇数回数は守る。回数を間違えて1回多く舞わすと次につながる動作ができないので追加でもう1回舞わす。本舞を行う者は組頭が練習での真面目さ・体力・技術・能力で決める。基本的には4回ある本舞は同一人物が同一個所を舞わさない。門舞は本舞の省略型で、猩々は出ないことが多い。『ねり』部分がなく、笛の音で『だまし』から始める。3回『きざみ』1回『だまし』1回『たつ』3回『まえのがんぎ』『しめ』で終わる。門舞は基本的に前述の舞を行うが、祝い事があった家などでは舞い手の裁量により変わることもある。

演目の見所

ゆっくり優雅に舞う所。ゆっくりな動作ほど演者は辛く、立ち上がる時は片足を浮かせて立つためにとても辛いが表に出さない。

演者配置図

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ホームページ

お問合せ先

組織名:鳥取市 教育委員会文化財課
住所:〒680-8571 鳥取市幸町71番地(5階)
TEL:0857-30-8421

参考資料

野津龍著:「因幡の獅子舞調査録」  (H9/7) 動画youtube『大森神社 麒麟獅子』


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

鳥取駅から日本交通中央病院線バスで『大森神社』停留所で下車。

駐車場

なし



保存団体について

団体名

大森神社麒麟獅子舞保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

氏子の子供への声かけ



外部公演について

外部公演の是非

参加・体験