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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会
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芸能の地域:鳥取市
中村神社麒麟獅子舞
[ なかむらじんじゃきりんししまい ]

使い分ける囃子の音曲にのり
厳かにゆったりと天地を仰ぐ

[ ジャンル:麒麟獅子舞 ]

芸能の由来・沿革

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中村神社麒麟獅子舞
鳥取県東部の因幡地方に伝わる「麒麟獅子舞」。江戸時代のはじめに、初代藩主の池田光仲(みつなか)が曾祖父の徳川家康の分霊を祀(まつ)った因幡東照宮(現鳥取東照宮)を創した際に、祭礼の芸能として創始したと言われている。舞い方は「権現流(東照宮のことを権現さんという)」。
中村神社自体の創立は定かではないものの、古老の伝えによると寛文7年(1668年)ごろより奉されたという。
武槌命(たけみかづちのみこと)、天穂日命(あめのほひのみこと)を祭神として祀り、春祭を4月第一日曜日(4月5日に行っていたのは昭和50年ごろまで)、秋祭を9月最終日曜日に行っている(秋は獅子舞なし)。
中公民館資料によると、春祭の獅子舞は昭和32年ごろから継続されているという。
 

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伝統芸能について

公演場所・時期

4月第一日曜(H25/4/7)の9時から中村神社にて神事・奉納舞を行い10時頃から氏子まわり。17時頃まで。以前は宵宮もあったが、現在は行われていない。また、以前は曜日を問わず4月5日に行われていた。
公演時期: 4月

演目・時間

「本舞い」30~40分、「かたづけ」10~15分。座方の曲にも獅子舞時、神社への上り下り時、氏子廻り移動時と3種類ある。

演目詳細

獅子が2名、猩々が1名、座方は太鼓、笛、鉦が1名ずつの計6名と交代要員1名で行う。
獅子と猩々は共通で赤の衣装で白足袋に草鞋を履く。猩々は赤面、赤髪、赤瓢箪、棒を携え、また獅子の蚊帳は赤。絹製の大変高価な材質である。
座方の衣装は茶色の袴に裸足で下駄履き。茶色の上着を襷がけをするように身に着ける。
舞いはまず猩々が3歩前に進んで獅子を誘導し、笛の音が入ると猩々は脇へとはける。獅子の舞い方は基本的にはゆっくりな舞いで、跳ねなどの動きはなく、左右の動きは半歩程度で、前後の動きも猩々に招かれての3歩ほどである。
練りもゆっくりで体力を要するが、神聖で厳かな舞いが特徴である。
演目の「かたづけ」とは「本舞い」を一部省略したものである。また氏子で出る花の本数により、舞う回数を増やさなければならないのだが、その際は5分程度のさらに省略化した舞いを行う。

演目の見所

「天地をあおぐ」と呼ばれているところで、獅子頭がゆっくりと下(地)から上(天)と持ち上げられ、また上から下へと戻す。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:鳥取市教育委員会 文化財課
住所:〒680-8571 鳥取市幸町71番地(5階)
TEL:0857-30-8421

参考資料

福部村作成ビデオ:「郷土の伝承行事福部村」福部村むらづくり運動推進協議会(2003) 野津龍著:「因幡の獅子舞研究」 第一法規出版 (1993/11)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

JR山陰本線「福部」駅、循環バス(らっちゃんバス)「中村」バス停から徒歩5分ほど。車の場合鳥取バイパス国道9号線岩美町方向へ→細川西(交差点)を右折し県道43号線→県道188号線。

駐車場

中公民館(旧福田地区コミュニティセンター)の広場を解放



保存団体について

団体名

中村神社祭礼行事保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

無し



外部公演について

外部公演の是非

不可