CONTENTS
鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:鳥取市
売沼神社麒麟獅子舞
[ めぬまじんじゃきりんししまい ]

「さんだん」と呼ばれる本舞い  
練りの最後にピタリと止まる  

[ ジャンル:麒麟獅子舞 ]

芸能の由来・沿革

売沼神社麒麟獅子舞 vspace=
売沼神社麒麟獅子舞
鳥取県東部の因幡地方に伝わる「麒麟獅子舞」。江戸時代のはじめに、初代藩主の池田光仲(みつなか)が曾祖父の徳川家康の分霊を祀(まつ)った因幡東照宮(現鳥取東照宮)を創した際に、祭礼の芸能として創始したと言われている。
舞い方は「権現流(東照宮のことを権現さんという)」。  
一般的には獅子頭の舌の下に製作期日が書いてあるというが、売沼神社麒麟獅子舞の獅子頭は舌が固定されているため、製作期日もわからない。
 

動画アップロード

動画アップロード

 動画を再生する 動画を再生する


伝統芸能について

公演場所・時期

10月第一日曜日(H25/10/6)、朝7時から売沼神社にて本舞いを20~30分行い、その後氏子廻りへ。
各戸2~3分(全戸100弱)で18~19時頃まで。なお、道中で正法寺でも本舞いを行い、最後は売沼神社に戻る。宵宮は行っていない。
公演時期: 10月

演目・時間

「さんだん」(漢字不明も三段の意と思われ、本舞いの名称)20~30分、「じゅっせん」(漢字不明も十銭の意と思われ、「さんだん」の一部を舞う、氏子廻り用の名称)2~3分。なお、花代により、長めに舞う場合もある。

演目詳細

獅子2名、猩々1名、太鼓1名、鉦1名、笛は残り全員の構成。猩々の服装は赤の上下に赤の面、赤の髪、赤い棒と瓢箪を持ち、白足袋に草鞋履き。
獅子と座方は同じ服装で、白足袋に草鞋履きで、赤の袴、上着は白の襦袢であり、袖の部分は各自で柄のついた着物の袖を縫い付けている。
演目はまず猩々が左右に3回飛び、獅子はその方向を向くように頭を振る。これが終わると猩々の役目は終わり、「じゅっせん」の部分である何度かの練りを行う。次に脚を折った「あしおり」の状態で練り、最後に立った状態で練り、「さんだん」は終了となる。
獅子に大きな移動はなく、全体的にはゆっくりした舞いで神聖かつ厳かな様子である。
なお、氏子廻りでの「じゅっせん」は基本的に猩々がつかない獅子の練りのみだが、花代に応じて猩々の飛びを加える場合もある。

演目の見所

大きくゆっくりと練りを行うところ、練りの端々で2、3秒静止するところがあり、シャッターチャンスといえる。

演者配置図

 vspace=

ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:鳥取市教育委員会 文化財課 
住所:〒680-8571 鳥取市幸町71番地(5階)
TEL:0857-30-8421

参考資料

野津龍著:「因幡の獅子舞研究」 第一法規出版 (1993/11)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

日ノ丸バス西郷線、「河原」バス停から乗り継ぎ「曳田」バス停下車、徒歩2~3分。車の場合鳥取自動車道高速鳥取南IC→国道53号線→河原橋東(交差点)を右折し県道32号線→河原橋西(交差点)を左折し県道195号線→県道196号線 

駐車場

八上姫公園を利用



保存団体について

団体名

売沼神社麒麟獅子保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

保存会メンバーは社会人のみだが、祭りには中学生の参加もあるので、若い人には加入の声掛けを行っている。強制はない。



外部公演について

外部公演の是非