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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会

芸能の地域:岩美町
牧谷のはねそ踊り
[ まきだにのはねそおどり ]

男の傘踊りに女の手踊り  
県文化財指定の対踊り

[ ジャンル:舞踊・盆踊り ]

芸能の由来・沿革

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牧谷のはねそ踊り
今を去る約400余年の天正年間、羽柴秀吉が毛利勢と対決すべく山陰地方に攻め入った際、因幡地方のある域を攻めた時、この踊りを武士が農民や町民に変装し、城方の兵も含め、この地方の老若男女に踊りを教えた。
村中が踊りに興じているその隙をみて、城攻めに成功したと言い伝えられている。踊る格好が「裾を跳ねるように踊る」ので「はね裾」と言われていたのが、いつの間にかなまって「はねそ」になったのではないかと言われている。
盆踊りと同類の踊りと考えられ、以前は8月14、15日に踊られていたが、現在は町の文化祭、敬老会、納涼祭などに出演している。
 

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伝統芸能について

文化財指定

鳥取県指定無形民俗文化財 指定年:昭和49年10月18日

公演場所・時期

毎年8月第1土曜日に開催される地区の納涼祭 場所:牧谷海水浴場 駐車場にて 
※以前は8/14~8/16盆踊り大会が行われていたが現在はない
公演時期: 8月

演目・時間

4分30秒 

演目詳細

使われる音頭は浄瑠璃を台本歌詞として独特な調子で流すが主として「絵本太閤記十段目尼崎の段」「仮名手本忠臣蔵」「太平記」などを用いている。
服装は浴衣姿で、男性は大傘(6尺長柄の鈴傘・・・ただし、傘踊りなどで使用される傘とは違い、骨組みに貼ってある紙部分は白のみ、さらに頭の部分にトンボと呼ばれる白い紙がついていて、傘を振るとヒラヒラとする)を持つ。
女性は編笠をかぶった手踊りで、男性のふる大傘の下で交差しながら踊る。
かつてはみのを着け、すげ笠、藁靴の「にわか」姿で踊るものもいたという
基本は男女が1対になっての踊り。常に前傾姿勢、中腰のため、かなりハードな踊り。太鼓など楽器は全く使われず、音頭(唄)のみ。

演目の見所

男女が1対になって、常に中腰姿勢で踊る大変さ。華美ではない大傘の凛とした音色と上部のトンボのヒラヒラと動くさまは独特の躍動感を与える。女性が傘の下で踊る手踊りは繊細な雰囲気を醸し出している。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名:岩美町教育委員会生涯学習係
住所:〒681-8501 鳥取県岩美郡岩美町浦富675-1
TEL:0857-73-1302

参考資料

新編岩美町誌(2006/5)、鳥取県教育委員会製作「鳥取県文化財調査報告書」第8・12集掲載 野津龍著:「鳥取県祭り歳時記」山陰放送 (1985/06) 鳥取県教育委員会DVD「鳥取県指定無形民俗文化財牧谷はねそ踊り」 四宮守正著:「日本の民俗・鳥取」(1972/9)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

JR「岩美」駅より車で5分程度。バスの場合岩美町営バス陸上線「牧谷海水浴場」バス停留所下車すぐ。車の場合国道9号線→国道178号線→浦富海岸(交差点)を右折してそのまま 国道178号線。

駐車場

海水浴場に臨時駐車場のほか、隣接する浦富海水浴場の駐車場も利用可能



保存団体について

団体名

牧谷のはねそ踊り保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

岩美小学校からの要請で学習発表の時に踊りたい、と指導に行ったことがある(2012年 3年生向け)ほか、岩美高校の生徒有志からの希望で指導に行った経験あり。 現在も学校ではないが、興味のあるという小学生が数名、納涼祭に向けて参加している。(子供用の傘も準備)



外部公演について

外部公演の是非