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鳥取伝統芸能アーカイブス
運営主体/NPO法人プロデュース・ハレ
監修/鳥取県教育委員会
協力/鳥取県内各市町村教育委員会
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芸能の地域:岩美町
陸上の墓おどり
[ くがみのはかおどり ]

墓石を囲んで回り慰める  
初盆供養の静かな踊り

[ ジャンル:舞踊・盆踊り ]

芸能の由来・沿革

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陸上の墓おどり
歴史は文献等残っていないため定かではないが、大正期にはすでに踊られていた。
旧暦の7月14日、新盆の家の墓を男女がとりまいて踊る風習はとても珍しく、雨天でも中止になることはない。
昔はその墓の家主(故主)が紋付袴の正装をし、踊り手を迎え入れるという風習もあった。(現在はない)
盆にあの世から帰ってきた霊を迎え、踊りで慰めるという心の表れだといえる。
 

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伝統芸能について

文化財指定

岩美町指定無形民俗文化財 指定年:平成22年7月30日

公演場所・時期

毎年8月14日夜19時30分頃から地区の初盆の家のお墓で踊られる 以前は15日・16日に隣海院での踊りも行われていたが、現在は寺での踊りは行っていない。
公演時期: 8月

演目・時間

1軒の墓につき15分

演目詳細

太鼓の音に合わせた生歌で、全部で20種類近くの歌詞がある。
「くどき」と呼ばれる歌には「八百屋お七」「番町皿屋敷」「鈴木主水白糸口説」「阿波鳴門巡礼」などがある。
踊りには一般的な「道念踊り」と「大踊り」があり、親しまれていて簡単なのは道念踊りになる。 
振りはほとんど変わらないので似た踊りというくくりにされることもあるが、合わせる唄の節が少し違うので区別することができる。
すくいあげるような手の裁きと、しなやかに動く足のさばきで、墓のまわりを時計回りに踊っていく。
人の出入りは自由で、服装も本来はゆかたにてぬぐいといった格好だったが、現在はそれも特に定めてはいない。

演目の見所

墓の周りを(まるで墓がやぐらのように中心になる)まわる様はとても珍しい。生歌に合わせて故人を偲んで踊る、静かな踊りである。

演者配置図

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ホームページ

芸能団体活動報告

お問合せ先

組織名: 岩美町 教育委員会生涯学習係
住所:〒681-8501 鳥取県岩美郡岩美町浦富675-1 
TEL:0857-73-1302

参考資料

新編岩美町誌(2006/5) 野津龍著:「鳥取県祭り歳時記」山陰放送 (1985/06) 鳥取県教育委員会著「鳥取県の民俗芸能」(2005/03)(株)郷土出版社著:「鳥取・岩美・八頭ふるさと大百科」(2008/7)


交通アクセス

地図

アクセス(交通手段)

JR山陰本線「東浜」駅下車(周辺地域)(JR岩美駅からは車で10分程度)。バスの場合、岩美町営バス陸上線「西陸上」バス停留所下車。車の場合国道9号線→浦富海岸交差点右折し国道178号線。

駐車場

東浜駅前の駐車場や、その他地区内に駐車可能



保存団体について

団体名

陸上墓踊り保存会



保存伝承の取り組みについて

会員外へ向けての取り組み

陸友会と自治会の力で成り立っている会。大踊りは手足の裁き方など多少振りが異なっていて、少し難しいので練習会を何度か開いたことがある。



外部公演について

外部公演の是非

参加・体験

盆踊りなので、参加自由、服装自由。事前連絡も特に必要なく、当日会場に来てくれればよい。