芸能の地域:湯梨浜町
■九品ばやし
[ くほんばやし ]
旧河村郡・三大会式のひとつ 九品山大伝寺の「ドンガチャン」
[ ジャンル:太鼓 ]
芸能の由来・沿革
湯梨浜町引地にある九品山大伝寺で行われる九品山会式の中で披露される太鼓。(九品山会式は伯耆一ノ宮、三朝町の三徳山と並んで旧河村郡(現在の湯梨浜町、三朝町と倉吉市の一部)に伝わる三大会式の一つ。)万寿元年、大和(奈良)の当麻寺から中将姫の遺跡と練供養の儀式をもってここに引き移したと記してあるが、この会式の際に叩かれる「九品ばやし」が、いつから叩かれ始めたかは不明。地元の人は九品ばやしに親しみを込めて、太鼓と鐘の音から「ドンガチャン」とも言っている。以前は地元の有志や露天商の人々によって叩かれるなど盛んに行われていたようだが、年々、伝承者が高齢化により打ち手が少なくなりつつあったことから、昭和62年7月、当時の青年団のメンバーを中心に「九品ばやし保存会」が設立され、その技術を伝承している。15年くらい前から東郷中学生の生徒が伝統芸能の学習として、昼の会式で叩いている。また、ステージ用に湯梨浜町の山本喜三さんによって「九品ばやし」が作られ、様々な催事に披露している。近年、その軽快な囃子のリズムと振付けの「九品ばやし踊り」とのステージ共演を行っている。
伝統芸能について
公演場所・時期
毎年、旧暦3月14日の日暮れから3月15日にかけて九品山(くほんさん)大伝寺で行われる九品山会式の中で披露。
中将姫(ちゅうじょうひめ)の送り迎えの際に披露されるほか、当日は寺の鐘突き堂に設置してある太鼓を、誰でも叩くことが可能である。公演日4月(旧暦3月14日)
公演時期:
4月
演目・時間
会式の中で披露される場合は制限なし、外部公演でステージで披露される場合15分程度
演目詳細
会式当日は「鐘つき堂」に太鼓がセットされ、誰でも自由に叩くことができる。
和太鼓・半鐘によって構成される。打ち手によってテンポや打ち方が異なる。
独特の早いリズムを持ち、打ち手がバチを両手に持って半鐘と太鼓を同時に打ち鳴らす。
演目の見所
右手で太鼓と梵鐘を同時に打ちながら、左手で太鼓と半鐘を自由自在に動き多種多様な打ち方は、全国的に珍しい演目
演者配置図
ホームページ
お問合せ先
組織名:湯梨浜町 教育委員会生涯学習・人権推進課
住所:〒682-0723 鳥取県東伯郡湯梨浜町大字久留19-1
TEL:0858-35-5367
参考資料
無し
交通アクセス
地図
アクセス(交通手段)
JR山陰本線「松崎」駅から徒歩20分。または松崎・北方線「引地」バス停留所下車、徒歩5分。車の場合湯梨浜町役場入口(交差点)を直進し、県道248号線→県道199号線→県道185号線→県道22号線と進む。
駐車場
大伝寺に駐車場あり
保存団体について
団体名
九品ばやし保存会
保存伝承の取り組みについて
会員外へ向けての取り組み
東郷中学校生徒が会式で九品ばやしを披露。同中学校では、生徒が地元の踊りなどを学び、文化祭で発表する取り組みを行っており、指導にあたっている(10年以上)。
外部公演について
外部公演の是非
可
参加・体験
可