芸能の地域:鳥取市
■栗溪神社麒麟獅子舞
[ くりたにじんじゃきりんししまい ]
右、中、左とそれぞれの方向に静かでゆったりとした舞
[ ジャンル:麒麟獅子舞 ]
芸能の由来・沿革
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栗溪神社麒麟獅子舞 |
江戸時代のはじめに、初代藩主の池田光仲(みつなか)が曾祖父の徳川家康の分霊を祀(まつ)った因幡東照宮(現鳥取東照宮)を建設するにあたり、その村人に子西(こざい)と城の吉方(きっぽう)への移転を命じた。「きっぽう」とは現在の吉方で、荒野から田畑へと開拓されてゆくが、蔓延した疫病の祓いに、麒麟獅子による門つけが生まれる。\n 当時、栗溪神社へは、吉方、若桜町、上魚町、元大工町(子供獅子)、前田神社、江崎町(雄、雌)の獅子が奉納されていたと伝えられている。
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伝統芸能について
公演場所・時期
栗溪神社では5月11日に例祭が行われるが、その前日の夕祭に夜19:00より本殿前で本舞を行う。奉納の直近の前又は後の土日に氏子を廻り門舞を行う。
公演時期:
5月
演目・時間
本舞:20分程度 門つけ:3分~10分程度
演目詳細
猩々1名、獅子2名、鉦1名、太鼓1名、笛数名の構成。鉦、太鼓、笛は緑の衣装に白足袋、下駄の者で行う事が多いが、全員が赤の衣装に黄色の帯、白足袋に草鞋を履いて行う事もある。猩々は赤の面、髪、瓢箪、棒を持つ。獅子の蚊帳は朱色で背筋が黒く、両耳と尾に幣を付ける。舞は左、右と頭を振り(後ろは前と一直線になるように動く)、再度左へ頭を向けて体を伸び縮みさせた後に正面を向く「一本舞」が基本の動きとなる。また、獅子を90度回転させ、片膝をつき頭を後ろに向けて座った後、逆回転し正面に向き直る「すねおり」と呼ばれる動作もある。本舞はまず猩々と獅子が本殿を向いて始まり、猩々が飛んで獅子を導き、獅子は猩々と交差するように飛ぶ。猩々、獅子ともに3回飛んで獅子の舞が始まる。その後、一本舞→後ろに3回飛ぶ→一本舞→泳いで前進(頭を振りながら4.5歩歩く)→一本舞→左右すねおり→後ろに一回飛ぶ→一本舞で終了となる。
演目の見所
右、中、左とそれぞれの方向に静かでゆったりとした舞を行っている。
演者配置図
ホームページ
お問合せ先
組織名:鳥取市 教育委員会文化財課
住所:〒680-8571 鳥取市幸町71番地(5階)
TEL:0857-30-8421
参考資料
野津龍著:「因幡の獅子舞調査録」 (H9/7)
交通アクセス
地図
アクセス(交通手段)
JR鳥取駅から徒歩27分 くる梨バス「鳥取県庁バス停」より徒歩8分
駐車場
栗渓神社周辺7~8台 又は 県庁等の近隣公共施設。
保存団体について
団体名
吉方温泉四丁目獅子舞保存会
保存伝承の取り組みについて
会員外へ向けての取り組み
地域に住んでいる方に会員に加入してもらうため声掛けなど。また、獅子舞と町内会が主催となってグランドゴルフなどを開催したり、町内会活動、PTA活動に協力するなどしてPRしている。
外部公演について
外部公演の是非
可
参加・体験
不可