芸能の地域:鳥取市
■末松神社麒麟獅子舞(松原)
[ すえまつじんじゃきりんししまい(まつばら) ]
会場を広く大きく回るところから始まり、緩急のある動きの舞。
[ ジャンル:麒麟獅子舞 ]
芸能の由来・沿革
|
末松神社麒麟獅子舞(松原) |
鳥取県東部の因幡地方に伝わる「麒麟獅子舞」。江戸時代のはじめに、初代藩主の池田光仲(みつなか)が曾祖父の徳川家康の分霊を祀(まつ)った因幡東照宮(現鳥取東照宮)を創した際に、祭礼の芸能として創始したと言われている。明治の中ごろ、宇倍神社から習って来たと伝えている。\n当社の獅子舞は、伝えでは天保年間より始まったといわれる。しかし途中で中絶しかかったので、明治十年ごろ、時の神社総代長西田五郎次郎が金沢地区と松原地区から一名ずつ若者を出させ、宇倍神社に習いに行かせたという。\n現在の獅子頭は昭和五十九年に新調した。一代前の古い麒麟子頭も一個ある。摂社の椿神社に、今は使われていないコエ松製の麒麟獅子頭が一個ある。
動画アップロード
動画アップロード
伝統芸能について
公演場所・時期
鳥取市金沢 麒麟獅子、四月二十日に近い日曜日、小祭(しょうさい)のときは、当日朝から金沢地区の青年が神社で「本舞」をし、そのあと、宮司宅で「本舞」をし、金沢地区四七軒の氏子宅に「門舞」で門付けする。そのあと、獅子舞の道具を松原地区の青年に渡し、松原地区の青年は松原地区四八軒を「門舞」で門付けして終わる。金沢・松原の順序は毎年交替する。大祭のときは、前日の朝からと昼からで松原地区と金沢地区がそれぞれの地区を「門舞」で門付けしてまわる。\n当日の午前中は金沢地区の青年が金沢地区を「本舞」で奉納し、宮司宅にも「本舞」をし、金沢地区の御前事場で「練り舞」を奉納する。次いで、松原地区 の青年は、その獅子頭を受け取り、松原地区の御前事場で「練り舞」をして終わる。\n小祭は毎年行い、大祭は5年に一度である。平成26年が大祭であった。\n
公演時期:
4月
演目・時間
本舞60~70分 門舞1~3分
演目詳細
獅子2名、猩々1名、鉦1名、太鼓1名の構成。共通で赤の衣装に、白足袋を履く。猩々は赤の面、髪、瓢箪、棒を持つ。獅子の蚊帳は朱色で背筋が黒い。\\n舞は、初めに、広く大きく舞う場所を1周大きく回るような形で、本殿の前まで移動し、猩々がはけてから獅子の舞となる。「おり」と呼ばれる、獅子がしっぽを頭で咬む動きが左右にあり特徴的です。\\n松原地区と金沢地区の獅子は阿吽の獅子として分けられる。金沢地区は口を開ける獅子、末松地区は口を閉じる獅子である。
演目の見所
会場を広く大きく回るところから始まり、緩急のある動きの舞。
演者配置図
ホームページ
お問合せ先
組織名:鳥取市 教育委員会文化財課
住所:〒680-8571 鳥取市幸町71番地(5階)
TEL:0857-30-8421
参考資料
野津龍著:「因幡の獅子舞調査録」 (H9/7)
交通アクセス
地図
アクセス(交通手段)
日ノ丸バス(吉岡線) 松原上バス停から徒歩13分
駐車場
ふれあい公園や公民館等。
保存団体について
団体名
松原若獅子会
保存伝承の取り組みについて
会員外へ向けての取り組み
地域に住んでいる方に声掛けなど。
外部公演について
外部公演の是非
可
参加・体験
可