芸能の地域:鳥取市
■成器地区盆踊り
[ せいきちくぼんおどり ]
うら若き踊る乙女の晴れ姿
君会いたさにあの山越えて
[ ジャンル:舞踊・盆踊り ]
芸能の由来・沿革
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成器地区盆踊り |
踊りの元になったのは鳥取市国府町上地集落で永年受け継がれた盆踊り。以前は8月13~16日に踊られ、また7月20日頃の森谷神社の祭りから秋祭りまで踊られていたこともあったが、昭和30年代後半から自然に消滅していった。50年ほど前は10集落で約200人の女性により踊られていたため、苦しい労働に明け暮れた農村青年たちにとって楽しみなひとときの慰みであった。地域の男性は好みの女性を探しに、時には隣の集落まででも踊りを見に行くことが目的だった。盆踊り本来の先祖供養や娯楽という発祥もあるだろうが、男女の社交場としての要素も大きかったという。元々はお堂で踊られており、お堂の前の空き地では踊りを見物したり、酒を酌み交わしている人もいた。
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伝統芸能について
公演場所・時期
7月最終土曜日、成器地区納涼祭「わったいな!いきいき成器総寄り愛2013」(H25/7/27)、18~21時(盆踊りは19時から)、成器グランド(旧成器小学校)にて。雨天は同体育館。その他、成器地区の文化祭(11月、成器地区体育館)、万葉のふる里こくふまつり(11月、国府町中央公民館)、JAこくふまつり(11月、鳥取いなば農協国府支店選果場)にも出演。
公演時期:
7月、11月
演目・時間
レパートリーは20曲くらいあるというが、「鴨緑江」「浪曲くずし」「草津節」などが中心。1曲あたり3~4分程度。
演目詳細
歌い手は男性、踊り手は女性で踊られる。型も男踊りと女踊りがあり、同じ上地地区でも上上地と下上地でも踊りが若干異なる。以前は揃いの浴衣もあったかもしれないが、現在はそれぞれの浴衣を着る。親子による踊りとなっていて、前列が子供、後列が親と2列の隊列で踊られる。円形並びのような移動はなく、足で間合い・リズムをとりながら、その場で回転したり、前後左右への所作を行う。もともとが女性の踊りだったこともあり、しなやかな手の動きが特徴の手踊りである。歌い手は脇に立ち、囃子がつく場合には同じく脇に立つ。踊り手が囃子を担当する場合もある。
演目の見所
親と子が一緒に踊るのはとてもほほえましく、たとえ上手な踊りでなくても、アットホームな様子を見てほしい。
演者配置図
ホームページ
お問合せ先
組織名:鳥取市教育委員会 文化財課
住所:〒680-8571 鳥取市幸町71番地(5階)
TEL:0857-30-8421
参考資料
鳥取県教育委員会著「鳥取県の民俗芸能」(2005/03) 国府町誌(1987)
交通アクセス
地図
アクセス(交通手段)
JR山陰本線「鳥取」駅から日ノ丸バス中河原線「農協前」下車。車の場合鳥取駅方面より県道26号線→産業道路(交差点)から県道31号線→右折し県道39号線→県道154号線
駐車場
グランドの空きスペースに駐車可
保存団体について
団体名
成器地区盆踊り保存会
保存伝承の取り組みについて
会員外へ向けての取り組み
上地集落の踊り経験者(70代)の方にお願いして、小学生20人ほどに対し、指導を行っている。
外部公演について
外部公演の是非
可